新築住宅を建築する際に考えておきたい事(カーポート・ガレージ編)

  • 著者

    額賀 由有梨

マイホームを検討していく中で、注文住宅で1つ1つ、自分の好みや要望に沿った空間で毎日を過ごせるとなると、女性は特にワクワクウキウキしますよね。

その点、男性は意外と冷静というか、「どうせ仕事から帰って寝るだけの家だし」と、マイホーム取得に身が入らない方も多いのではないでしょうか?

そんなご主人様に

「お車を停める、カーポートやガレージなどご要望はありますか?」と、お話をお伺いすると、目を輝かせてお話しくださる方が多いなというのが私の印象です。

(地方特有の車社会だから、というのもあるかもしれませんが)

やっぱり男のロマン!某タレントさんのようなガレージを持ちたい!

雨の時の乗り降りを楽にしたい!大事な車だから雨風しのぎたい!などなど。。。

奥様の冷ややかな視線を横目に想いを語るご主人様。

今回はカーポートやガレージに関して最初に知っておいていただくと、お家づくり全体で見た際にあとからしまった!を避けられるのではと思いますので最後まで目を通していただけたら幸いです。



①カーポート、ガレージって?

②カーポート・ガレージのメリット・デメリット(固定資産税・建蔽率・容積率)(日光・紫外線・鳥の糞・災害)

③検討する際の注意点

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をお伝えいたします。



①カーポートとガレージの違い

カーポート:車が雨や雪などに当たらないように、支柱に屋根を取りつけた構造のものをいいます。周囲は囲われていないので、車への出入りもしやすいです。


ガレージ:屋根だけではなく、3方向以上の壁があってしっかりと周りから遮断されている造りのものをいいます。より、雨や風、直射日光を防ぐ事ができます。



②カーポートのメリット・デメリット

<メリット>

1:価格が比較的安い商品が多い

2:敷地に合わせやすく、大きく場所を確保しなくて済む

3:工事期間が短く済む、撤去する際しやすい

4:デザインや種類が豊富



<デメリット>

1:防犯性が低く、人が立ち入ることができる

2:強風や台風などで屋根が飛ぶことがある

3:雨が降りこみやすい



ガレージのメリット・デメリット

<メリット>

1:防犯性が高く、人の出入りがない

2:囲われているので雨が吹き込まない

3:台風などの天災に強く、頑丈



<デメリット>

1:施工価格が高い

2:容易に変更、撤去ができない

3:施工に際し申請などが必要になる

いくつか挙げてみましたが、一長一短ございます。



その中でどちらを選ぶかは、予算と目的によって変わってくと思います。

例を挙げると、乗っている車が高級車で、かつガレージを設置するだけのスペースと工事費を無理なく用意ができるのであれば、ガレージを検討してみても良いかもしれません。

逆に、設置スペースに限りがあり、工事費も抑えて設置したいという場合はカーポートが合っていると思います。

これらを踏まえ、どちらにするか検討されてみてください。



③検討する際の注意点

ここからは、実際に取り入れてみようと思った際に知っておいていただきたいのが、

1.固定資産税 カーポート、ガレージともに固定資産税の対象となることをお忘れなく。

2.建築確認申請 工事に着手する前に建築確認申請といって役所に申請をし、受理してもらわないといけない場合があります。怠ってしまうと、撤去となったり、罰金になったり、何かしらのペナルティが課せられる可能性がありますので、よく施工会社さんとお打ち合わせ、確認が必要です。

3.容積率、建蔽率 カーポートもガレージも、敷地に対する建築面積及び延べ床面積の割合を考慮し、建築基準法に沿った工事をしなければなりません。ただ、駐車場用地として緩和が受けられる場合もございますので、こちらもきちんと確認が必要となります。

今回はカーポート、ガレージについてお話させていただきましたが、私たちおうちの買い方相談室では、住宅購入診断士が家づくりの総体的なお話から、細かなお話まで、皆様に後悔のない選択をしていただけるよう、ご相談を承っております。

この記事を書いた人

額賀 由有梨ぬかが ゆうり

しっかり者の娘とこだわりが強すぎる息子のいる二児の母です♪おうちづくりに関する分からない事や不安な事、何でもご相談ください★

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