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土地探しってどうやるの?
家づくりをする際に土地選びは非常に重要な要素となります。理想の家を建てるためには、適切な土地の選択が欠かせません。しかし、土地探しで苦労している人が少なくありません。土地探しには様々なポイントが存在し、自分に合った土地を見つけることは簡単ではありません。
本記事では、家づくりにおける土地探しのポイントについて詳しく解説していきます。土地の条件や立地、環境などを考慮し、理想の土地を見つけるための具体的な方法や注意点をご紹介します。家づくりを考えている方にとって、必読の記事となるでしょう。
まず初めにやること
土地探しは事前準備が欠かせません。しっかりと準備して順番にやるべきことを行っていけば、失敗することは少なくなります。土地探しをやる上でまずやるべきことを解説します。
エリアを絞る
まずはじめに、どのエリアで土地を探すか決めましょう。ここで注意したいのが、エリアを狭くしすぎないようにすることがポイントです。はじめから○○地区、○○駅から徒歩〇分まで狭めてしまうと、数少ない土地物件しか見つけることができません。はじめから絞ってしまうと、いい場所でも見落としてしまう可能性があるので、ある程度幅のある範囲でエリアを設定しておきましょう。
予算を決める
次に土地の予算を決めましょう。土地にかかる費用は、土地の価格だけではなく、手数料や諸経費もかかってきます。余裕のある予算を組み、どれくらいの土地の費用をかけることが可能で、どのくらいの予算で建物を建てるのか決めておきましょう。そうすることで、理想の土地を探すことができ、家計を圧迫しない予算で家づくりをすることができます。
注文住宅で家を建てる場合、理想を詰め込みすぎて建物の予算がオーバーしてしまったということが多いです。土地の費用も予算オーバーしていると、かなり厳しい住まいになってしまうので、要注意です。
優先順位を決める
土地探しをするうえで、優先順位を決めることは重要です。自分の理想を全部叶える土地を探すことは不可能に近いです。ですので、自分の要望がどれを一番優先したいのかを決め、土地探しをしましょう。優先順位の項目は以下の通りです。自分はどれが優先順位が高いのか決めましょう。
- 会社や学校の通勤通学の便
- 日当たりや風通し
- ご近所付き合いや地域の決まり事
- 土地の広さ
- 土地の費用
- 防災マップ
土地の要望の事例
土地探しをした人が実際にどんな条件で土地を探したのかをご紹介します。ぜひ参考にしてみてください。
Aさん (40代夫婦+子ども2人) |
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Bさん(40代夫婦+子ども1人) |
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土地購入までの流れを把握する
土地を購入するまでの流れもしっかりと把握しておきましょう。土地探しから購入までの流れは以下の通りです。
- 土地を決める
- 買付証明書を提出する
- 住宅ローンの事前審査をする
- 土地の売買契約締結をする
- 住宅ローンの本審査をする
- 金銭消費賃貸契約書の締結
- 土地の引き渡し、所有権移転登記
土地探しでは、会社選びも並行して行う必要があります。先立って土地を決めてしまうと、様々な制約が出て思うような家づくりができなくなる可能性もあるので、土地探しの流れは事前に把握することがベストです。
土地の探し方
では、どうやって自分たちの理想の土地を探すのか、具体的なやり方をご紹介します。
ネットで探す
一番やりやすいのは、ネットで探す方法です。SUUMOやアットホーム、ホームズなどの大手不動産会社のサイトから探す方法や、地元の不動産サイトから探す方法もあります。インターネットで調べると、エリアや費用、面積や立地条件などで絞り込みができるので、簡単に探すことができます。
ただし、その載っている情報が最新のものとは限らないこともあります。すでに買い手が決まっている場合もあるので、気になる土地があったらその不動産に問い合わせしてみましょう。
自分で歩いて探してみる
自分の住みたいエリアを実際に歩いてみて探すという方法もあります。時間や手間がかかるやり方ですが、ネットで調べるよりもはるかに自分に合う土地を探すことができます。事前に自分の足で探してみることで、周辺の環境や雰囲気を知ることができ、引っ越して過ごしてみて想像と違ったとならないので、おすすめです。
ただ、希望のエリアを歩いても空地が必ずしもあることは限りませんし、畑が分譲地になるということも見ただけではわからないので、希望のエリアを決めるついでに見るということがおすすめです。
不動産や建築会社に探してもらう
自分で土地を見つけることができなければ、不動産や建築会社に探してもらうのも手です。不動産や建築会社に探してもらうと、一般公開していない土地を紹介してもらえる場合もあります。また、建築会社が決まっている状態で、その建築会社に探してもらうことで、建てたい家に合った土地を探してくれるので、予算のバランスがとりやすく、理想の家づくりを実現できる可能性も高まります。
親から土地を譲り受ける
親族から土地を譲ってもらうということも方法の1つです。親族から土地を譲り受ければ、土地を購入する費用が浮くので、建物に費用を投下できます。その分やりたいことが実現できるようになるため、いい方法です。しかし、その土地が自分の条件に合わない場合や、再建築不可能な土地である場合、理想の家づくりができない可能性もあるので、事前に調査が必要です。
土地で確認すべき項目
次に、土地で確認すべき項目についてご紹介します。この項目をチェックしておけば理想の土地探しもできることでしょう。
土地の価格や坪単価
土地情報のチラシやネットに出ている項目の中で一番気になるのが土地の価格や坪単価です。一般的に土地価格は土地全体の金額を示しています。坪単価は、土地を坪数(1坪約3.3㎡)で割った金額を示しています。金額の中には地盤改良費などの費用は入っていないので、価格が安い場合は、何かしら原因があると思っておいた方がいいです。
土地の面積や形状
次に土地の面積や形状についてです。注意したいのは、必ずしも土地情報で公開されている面積と実際の面積が同じとは限らないということです。土地情報で公開している面積は、役所に登録されている土地の大きさなので、実際に測ってみたら違ったということもよくあります。家を建てる時にトラブルになってしまう可能性もあるので、注意しましょう。
セットバック
セットバックとは、簡単に言うと、土地の面積が小さくなるということです。今の建築基準法だと、家を建てるための土地は4m幅以上の道路に2m以上接していなければならないというルールがあります。4m幅以上の道路に2m以上接するために土地を後退させてくださいねということです。昔はこのようなルールがなかったため、4m幅以上の道路がなく、2m以上接していない土地も数多くあります。今すぐに道路分の土地を明け渡すということは困難なため、建て替えをする際は、セットバックが必須ですよということがあります。
建ぺい率、容積率
土地情報で見るべき項目はこの建ぺい率や容積率も重要です。これは、その土地に対して、どのくらいの広さの家を建てることができるのかを示したものになります。広い土地では、必ずしも大きな家を建てることができるということではないということです。これらの数値が小さいと、土地が広くても小さな家しか建てることができないということになりかねないので、注意が必要です。
建ぺい率とは、その土地の広さに対して、建築可能な建築面積の割合を表し、容積率とは、その土地の広さに対して、建築可能な延べ床面積(建物の床面積)の割合です。
用途地域
用途地域の項目もしっかりと確認しましょう。この部分に「工業専用地域」と書かれていたらそこでは住宅を建設することができません。この単語以外の用途地域を探すようにしてください。
地勢
地勢の項目には、どういった土地なのかを表しています。多くは「平坦」と書かれている場合が多いのですが、中には高低差に関してかかれていたり、傾きなどの注意事項がかかれていることもあります。その場合、土地を平坦にする必要があったり、高低差を意識した家づくりを設計する必要もあります。実際の土地がどんな状態なのか見に行くといいでしょう。
取引形態(媒介・仲介・売主)
取引形態とは、土地を売買するときの取引の方法です。土地情報の欄に、「媒介」「仲介」「売主」どれかの単語がかかれています。土地を売りに出している人が土地の持ち主なのか、依頼を受けている不動産なのかが分かります。「売主」以外の単語は、土地の持ち主以外であるため、手数料が発生します。仲介手数料は、「土地価格×3%+ 6万円+消費税」というのが上限で決められていますので、それ以上の手数料を求められたら注意が必要です。
まとめ
土地探しについて解説してみました。いかがでしたか。土地探しは家づくりをするうえで一番重要で苦労する分野になります。妥協できない部分があればあるほど、土地探しが難しくなります。しっかりと自分の希望の優先順位を決めることで、土地探しが少し楽になるはずです。お家の買い方相談室では、土地探しのサポートも行っております。土地探しでお困りの方はお気軽にご相談ください。