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間取りの後悔も防げる!? 注文住宅で失敗しない家づくり3つのポイント
「そろそろおうち、建てたいなぁ…。」
住宅購入を考えた時、膨らむのは夢と希望…そして、不安!ではないでしょうか。
だって住宅購入なんて言っても、住宅・土地・間取り・ローンなどなど、どこをとってもわからない事だらけですもんね。
人生に一度経験するかどうかの住宅購入。世の中の大半の方は当然ながら住宅に関しては素人です。
そこで今回は、住宅素人でも注文住宅を成功させるための 3 つのポイントをわかりやすくご紹介します。
『注文住宅』ってどんなもの?建売住宅との違い
注文住宅とは、施主であるあなたの要望を取り入れて設計・建築される新築住宅のこと。間取り・収納・内装など、自分達の思い描く住まいを実現しやすいことが注文住宅のメリットです。
一口に注文住宅と言っても、その種類は自由度の高い順に
『フルオーダー住宅』
『セミオーダー住宅』
『規格住宅』
の 3 つに分類されます。
いずれも設計内容を決めてオーダーしてから建築が始まるので、完成してからでは確認できない建物内部や材料の確認・工事業者の仕事ぶりの確認ができるのも嬉しいポイント。
対して、出来上がった状態の土地+建物をあらかじめ住める状態で販売しているのが『建売住宅』です。
■フルオーダー住宅(自由度・高)
使用する材料(木材や断熱材など)や内装外装、新築に関わるすべてを施主が決定して計画していく住宅。施主のこだわりなどを反映させられるので個性的な唯一無二の家ができる。自由度が高くグレードの上げ下げも全て自由。
※かなりの建築知識が必要なため、住宅素人にはハードルが高く、こだわりを反映させる箇所が多くなるほどに値段が高額になりやすく打ち合わせ期間も長期に及びやすいのがデメリット
■セミオーダー住宅(自由度・中)
間取りは施主の希望で決められるが、基本的な仕様はあらかじめ決まっていて、住宅設備(風呂・トイレ・キッチンなど)の色や建具・床などは決められた選択肢の中から決定していく。人気のデザインなどおすすめのものをある程度絞ってくれているので、住宅素人にとっては決めやすい。グレードの上げ下げは必要に応じて可能。
※フルオーダー住宅と規格住宅の中間的な方式
■規格住宅(自由度・低)
セミオーダー住宅同様、ハウスメーカーの提案する中から選択する形。あらかじめ万人受けする間取りやデザインを採用していることも多く、個性的なものは少ないが、セミオーダー住宅よりもさらにコストがかからないのが魅力。
※一般的なファミリー世帯に好まれる設計で、基本的な仕様が決められているため、間取りの変更はできない
この 3 つの中から、あなたにはどの形態があっているのかを考えましょう。
フルオーダー住宅となればかなりの建築知識が必要なので、一般的にはセミオーダー住宅を選ぶ方が多いのですが、もしも望んでいる間取りがたまたま規格住宅の間取りとほぼ合致するのであれば、規格住宅を選択するのもお得な策と言えますね。
注文住宅を成功させる 3 つのポイント
それは
1.満点を目指さない
2.優先順位を明確にする
3.信頼して任せる
この 3 つです。
1.満点を目指さない
かけられるお金が無限であれば満点はありえるのかも知れません。しかし、家づくりには予算があります。
家族の幸せのために建てる家なのに、その住宅ローンで日々の暮らしを圧迫しすぎてしまうのは本末転倒ですよね。
限られた予算・土地スペースの中で家づくりを考えるならば、収納を広くするためには部屋の広さは犠牲になるし、逆もまた同じ。メリットとデメリットは常に隣り合わせです。
だからこそ、100 点満点の家を作ろうと思わず、我が家の妥協点もしっかり見極めることが重要になってきます。
自分達の納得のいく妥協であれば、100 点満点でなくとも後悔はせずに済むのです。
2.我が家の基準を明確にする
予算を念頭に置いた時に、妥協が必要になることはもちろんあります。しかし、我が家の基準をしっかり決めておけば、最終的に後悔のない妥協ができるのです。
広いバルコニーやのびのび遊べる広いこども部屋、対面キッチン…よくネット記事などでは『絶対オススメ』と書かれていますが、我が家の基準で考えたらそれがすべて当てはまるとは限りません。
基準や優先順位は各家庭によって違うのが当たり前です。
■共働きなので、洗濯は夜・常時部屋干し予定。洗濯干し~収納まで一連の流れがスムーズになる洗濯室を作りたい→バルコニーは狭くても良い
■こども部屋は広い 1 室よりもきょうだいそれぞれの個室を欲しがっている→狭くても構わない
■料理が好きなのでキッチンのグレードにはこだわりたいが、対面・壁面のこだわりは特にない→安いならば壁面キッチンにしようかな…
このように、我が家の基準・優先順位と照らし合わせて決定すれば、それは後悔のない前向きな妥協になります。
ネット記事などは鵜呑みにし過ぎず、あくまでも参考程度にするのが良いですね。
3.信頼して任せる
フルオーダー住宅にしろセミオーダー住宅にしろ、いくら注文住宅で自由は利くとは言ってもある程度はプロに任せることも重要です。
どんなに希望の間取りであっても、採光や通風・耐震強度など『建築基準法』に沿ったものでなければ実現はできませんし、あちこちに個性が突出しすぎると後悔の原因になりかねません。
実際に過去の失敗事例としてこんなケースもあります。
▲転勤のためやむなく持家の売却を検討・売却査定をした方。フルオーダー注文で希望通りにしすぎていたため、高い建築費用をかけたのに個性が強すぎて売却額が相場より低くなってしまった
▲間取りが奇抜すぎて耐震やバリアフリーの等級が基準に合わず、住宅ローンの優遇金利が適用できなかった
プロのアドバイスはとても重要。住宅素人であるならなおさらです。ただわからないから丸投げするのではなく、しっかりと自分達の基準や優先順位を伝えて、信頼して任せることが大事。
そのためには信頼できるプロを選びましょう。
過去から学ぼう
注文住宅は建売住宅などとは違い自由度が高い分、一般的には価格も高くなります。下限価格はあれど、上限価格は際限がありません。
お金を出せば希望通りの家はいくらでも作れますが、予算には限界があるのが当たり前ですよね。
その範囲の中で、精一杯のこだわりを詰め込みたいマイホーム、失敗したい人なんていません。
おうちの買い方相談室では、ライフプランの作成や、あなたにとっての優先順位を整理するカウンセリング、資金計画を含めた家計のアドバイスも行っています。
限られた予算の中で失敗を避ける一番の方法は、過去から学ぶこと。
それぞれの家庭の基準同様、それぞれの家庭でチェックすべきポイントもまた違います。
我が家のチェックポイントが気になる方は、ぜひ一度ご相談くださいね。