【戸建て】住まいの探し方！情報収集のコツや住宅購入時の注意点を解説

【準備】家づくりや物件探しの前に！条件設定のポイント

家づくりや物件探しで成功するためには、いかに準備するかが重要なポイントです。

ここでは、住宅購入の成功を大きく左右する事前準備2点について解説します。

• 予算を明確にする
• 希望条件に優先順位をつける

予算を明確にする

家づくりの会社や物件を探す前に、まずは予算を明確にしておきましょう。どんなに素晴らしい家でも、自分の予算を超えてしまっては手が届きません。

 

総予算を決める際には、購入価格だけでなく、諸費用（登記費用、不動産取得税、仲介手数料など）も考慮する必要があります。また、住宅ローンを利用する場合には、月々の返済額が生活に無理なく支払える範囲であることが大切です。

 

さらに、自己資金をどれだけ用意できるかも予算設定に影響します。自己資金が多ければ多いほど、ローンにかかる負担が軽減され、金利負担も少ないです。また、必要なお金は、注文住宅、建売住宅、中古住宅のどれを選ぶかでも決まってきます。

 

物件探しを始める前には自分の経済状況を把握し、ライフプランをシミュレーションしながら現実的に予算を考えるようにしましょう。

 

無理のない資金計画の建て方は、「【年収で見る】住宅購入でローンはいくら借りる？妥当な借入額を解説」の記事で解説しています。あなたの年収に応じた最適な住宅購入金額やローン借入額の目安が分かるので、住宅会社や物件を安心して探せますよ。

 

希望条件に優先順位をつける

注文住宅、建売住宅、中古住宅のどれにおいても、自分の希望条件をすべて満たせるケースはそうそうありません。そのため、「これだけはゆずれない条件」「できれば欲しい条件」

「優先度が低めの条件」など、希望条件には優先順位をつけて住宅購入を進めていくようにしましょう。

 

たとえば、通勤・通学の利便性を重視するか、周辺環境の静かさを優先するか、家族のために広い間取りを選ぶかなど、どの条件が最も重要かを明確にすることで住まいを選ぶ方向性がはっきりします。

 

希望条件に優先順位をつけておけば、どの条件を妥協し、どの条件を重視すべきかが見えてきます。限られた時間の中で効率的に住宅購入を進めるためにも、希望条件に優先順位をつけて理想に近い住まいを手に入れましょう。

注文住宅の探し方｜情報収集のやり方やコツ

注文住宅を建てるには、土地探しよりもまず、家づくりをお願いできる「施工会社」を探すのがおすすめです。

なぜなら、多くの施工会社は、土地探しから設計、施工、さらにアフターサービスまで一貫してサポートしてくれるからです。早い段階で施工会社と連携するほうが、家づくりのプロセスがよりスムーズに進みます。

 

なお、注文住宅購入までの詳しいスケジュールは、「新築の住宅購入のスケジュールを把握しよう！マイホームや住まいを建てる入居までの流れ解説！」で解説しています。あなた自身が「いつ、何をしたらいいのか」についても、具体的な内容を細かくリスト化しているので、ぜひ合わせてご確認ください。

 

情報収集のやり方

注文住宅の情報収集は、以下の方法で行うのが一般的です。

 

情報収集の方法	特徴
会社や展示場の訪問	実際の住宅の工法や最新の設備・機能を体験できる 複数の会社を比較検討しやすい
現場・完成見学会に参加	リアルな雰囲気が分かる
住宅相談窓口の利用	・ネット検索だけでは知りえない情報がわかる ・中立な意見でアドバイスしてもらえる ・希望や予算にあった会社探しがスムーズ ・複数の会社を比較検討しやすい
インターネットの活用	・住宅情報ポータルサイト：予算や希望などで施工会社を効率的に探せる ・各住宅会社のウェブサイト：特徴や施工事例をチェック、資料の請求ができる

 

注文住宅を探すときには、情報を探す目的を明確にしましょう。なぜなら、情報を探す目的によって探し方は異なるからです。

 

たとえば、実物を見学できる展示場を訪れる方法は、特に間取りや設備、デザインの具体的なイメージを掴みたい人に向いています。

一方、初めての注文住宅で迷いが多い人や幅広い情報がほしい人は、中立的なアドバイスがもらえる「住宅相談窓口」で情報収集するのがおすすめです。

 

注文住宅には様々な探し方の種類があるため、目的に応じて選ぶようにしましょう。

 

上手な会社選びのコツ

注文住宅の会社選びで失敗しないためのコツは4つあります。

 

• 会社の得意分野を把握する
• 坪単価で比較しない
• 展示場を参考にしすぎない
• 土地選びや依頼先に注意する

 

人生において家を建てることは、何度もありません。思い込みで失敗するケースは多いので、上記の内容は必ずおさえておきましょう。

会社の得意分野を把握する

施工会社には「ハウスメーカー」「工務店」「設計事務所」の3つのタイプがあり、それぞれ得意分野が異なります。

 

ハウスメーカーは品質が安定しており、多様なプランや保証が整っているのに対し、工務店は地域密着型で柔軟かつ細やかな対応が強みです。また、設計事務所はデザイン性を重視する人に向いていて、独自の設計が得意です。

 

ただし、同じタイプの施工会社でも希望する工法やデザイン、設備によって適した会社は異なります。自分達にあった会社を見つけるためにも、家を建てる前に、家族でどんな家にしたいかを話し合い、理想の家のイメージを共有しておきましょう。

坪単価で比較しない

坪単価は「1坪あたりの建築コスト」を表していますが、業者ごとに含まれる項目が異なるため、単純に比較できません。坪単価はあくまで目安であり、実際にかかるお金は他の要素で大きく変動するので、坪単価だけで比較しないようにしましょう。

例えば、ある業者の坪単価には標準的な設備しか含まれていないのに対し、別の業者では高い設備やカスタマイズ費用が含まれている場合もあります。また、坪単価が安くても、設備や構造の変更で予算を超えるケースも多いです。

そのため、注文住宅を探す際、坪単価だけで「高い」「安い」を判断するのは危険です。坪単価には何が含まれており、どんな内容なのかを確認するようにしましょう。

展示場を参考にしすぎない

展示場のモデルハウスは魅力的ですが、予算オーバーにつながるデメリットもあるため、参考にしすぎるのは避けましょう。

 

多くの場合、展示場のモデルハウスは「理想の豪邸」として設計されており、高価な設備や素材がふんだんに使用されています。そのため、展示場を見てそのままのプランを希望すると、予算を大きく超えてしまいます。

 

展示場はあくまで「住宅会社の雰囲気を一度に確認できる場」や「アイデアを得る場」として利用し、参考程度にとどめておくようにしましょう。

土地選びや依頼先に注意する

土地を選ぶ際は、立地条件や周辺環境だけでなく、土地自体の調査を怠らないようにしましょう。

 

それぞれの土地には、建築基準法や条例などによって、建てられる建物の規模やプランに制約があります。制約を調べずに土地を購入してしまうと、「希望よりも狭い家しか建てられない･･･」など、理想の家が建てられず後悔する可能性があります。

 

そのため「土地は不動産会社、建物は工務店」というように依頼先を分けるのは、リスクが高くなるので避けたほうが無難です。

 

リスクを避けたいなら、土地探しから施工会社にまとめて依頼するほうがおすすめです。土地探しと施工会社が同じであれば、プランに合った土地を探してもらえるので安心ですし、段取りもスムーズに進みますよ。

建売住宅の探し方｜情報収集のやり方やコツ

建売住宅とは、土地と建物が一体となったセット商品で、「完成済み物件」と「建築途中または未完成物件」の2タイプがあります。建売住宅は、ハウスメーカーや工務店、大手不動産デベロッパーなどによって販売されています。

建売住宅は仕様や間取りが決まっているため、理想を追い求めるだけでは永遠に物件は見つからない可能性が高いです。

希望の優先順位を決めて、複数の情報収集手段を使い分けながら、効率よく物件を探していきましょう。

 

建売住宅購入までの詳しいスケジュールは「新築の建売住宅を購入する時の流れや注意点を解説」で詳しく解説しています。スケジュール感や効率よく進めるポイントだけでなく、内覧で使えるチェック項目も紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

情報収集のやり方

建売住宅の情報収集には、以下のような方法があります。

 

方法	特徴
インターネットの活用	・不動産情報ポータルサイト：予算やエリアなどで物件を効率的に探せる ・各会社のウェブサイト：最新の物件がチェックできる
折り込みチラシ	地域の最新の物件情報が掲載されていることが多い
不動産会社への直接訪問	ネットには公開されていない地元ならではの情報を得られる可能性がある
住宅相談窓口の利用	ネット検索だけでは知りえない情報とともに、アドバイザーが中立な立場でアドバイスしてくれる

 

最もベーシックなのは、インターネットで不動産情報ポータルサイトを活用する方法です。ネット上で地域や沿線、駅、通勤時間、予算といった条件を設定し、ニーズに合った物件を効率よく見つけられます。

 

しかし、建売住宅で失敗したくない場合は「住宅相談窓口」を利用するのが効果的です。住宅相談窓口では、各会社の特徴や評判などを中立的な視点で教えてくれます。無料でサポートしてもらえますし、自分に合った建売住宅を効率よく探せます。

良い建売住宅を購入するためのコツ

良い建売住宅に巡り合うためには、下記の3つがポイントになります。

• 複数の探し方を組み合わせて幅広く情報を収集する
• 気になる物件は早めに問い合わせて見学に行く
• 物件は時間帯や曜日を変えて何度も見学する

 

あなたにぴったりの建売住宅に巡りあうためには、「積極的な行動」と「慎重な判断」の2つが重要になります。

複数の探し方を組み合わせて幅広く情報を収集する

前述したように建売住宅を探すには4つの方法がありますが、一番効果的なのはこれらを組み合わせて探すことです。インターネットやチラシで幅広く情報を集めながら、住宅相談窓口や不動産会社の訪問で具体的なアドバイスを受ければ、理想に合った物件を見つけやすくなります。

気になる物件は早めに問い合わせて見学に行く

迅速な行動は、理想の住まいを手に入れるための第一歩です。

 

良い物件は契約が決まりやすいため、物件を見つけて迷っているうちに、他の人に契約されてしまうケースが多いです。特に人気のあるエリアや条件の良い物件は、迷わずすぐに問い合わせて見学するようにしましょう。

 

見学や問い合わせを行えば、不動産会社から他におすすめの物件を紹介してもらえる可能性もあるのでメリットは大きいですよ。

物件は時間帯や曜日を変えて何度も見学する

実際に住み始めたときの環境を知るために、物件は時間帯や曜日を変えて何度も見学しましょう。

 

「通学時間に車が多い」「隣の人の生活音がうるさい」などは、ある一定の時間帯しか気づきづらく、暮らした後で判明するケースは多いです。実際に生活する際の周囲の環境や騒音などは時間帯や曜日によって異なるため、さまざまな時間帯に訪れることで、初回では気がつかなかったデメリットに気づけるかもしれません。

中古住宅の探し方｜情報収集のやり方やコツ

中古住宅は新築住宅に比べ比較的割安で、実物も確認できるのが魅力です。

しかし、よい物件はどんどん売れていくからといって焦って購入すると「実はとんでもない物件だった･･･」と後悔するケースもあるので注意しなければなりません。最適な中古物件にめぐり合うためにも、中古ならではの注意点をおさえたうえで、効率よく物件探しを行いましょう。

情報収集のやり方

中古住宅の物件探しには、以下のような方法があります。

 

方法	特徴
インターネットの活用	・不動産情報ポータルサイト：予算やエリアなどで物件を効率的に探せる ・各不動産会社のウェブサイト：特徴や施工事例をチェック、資料の請求ができる
折り込みチラシ	地域の最新の物件情報が掲載されていることが多い
不動産会社への直接訪問	ネットには公開されていない地元ならではの情報を得られる可能性がある
住宅相談窓口の利用	・中立的な立場からアドバイスを提供してくれる ・自分のニーズに適した選択をするための情報を得られる ・リノベーションなどの相談もできる

中古一戸建ての情報は、不動産情報サイトや自分の希望するエリアを担当している仲介会社から集めるのが一般的です。まずはインターネットで広い条件で検索し、自分に合った物件を見つけるのが最初のステップになります。

 

多くの中古住宅情報は、不動産情報ネットワークに掲載されており、どの仲介会社でも情報を確認して売買仲介できるケースは多いです。

 

「この仲介会社のサイトに掲載されているから、他の仲介会社には依頼できない」というケースは少ないので、まずは気になる物件を見つけたら信頼できる仲介会社に相談し、詳しく調べてもらうのが良いでしょう。

良い中古住宅を購入するためのコツ

中古物件には「耐震性能」「雨漏りやシロアリ被害」など、古い建物ならではのリスクがあります。リスクを回避するためにも、以下の3点をおさえておきましょう。

 

• ホームインスペクションを利用する
• 契約不適合責任の期限をチェックする
• 住宅ローン減税の対象かどうかを確認する

ホームインスペクションを利用する

中古住宅を選ぶ際は、ホームインスペクション（住宅診断）を行うようにしましょう。ホームインスペクションとは、専門家による家の状態調査です。目に見えない劣化や修理が必要な部分がわかるので、購入後に予想外の修繕費用が発生するリスクも減らせます。

 

ホームインスペクションを行えば安心して購入の判断ができるだけでなく、検査結果を基に売主と交渉して、修理を依頼したり価格を下げてもらったりできる可能性もあります。

契約不適合責任の期限をチェックする

中古住宅を購入するときには、契約不適合責任の期限もチェックしておきましょう。

 

契約不適合責任とは、物件が契約どおりでない場合に売主が負う責任のことです。責任には期限があり、その期間内であれば買主は売主に修理や補償を求めることができます。

 

期限は契約内容によって違いますが、一般的には引き渡し後1〜2年です。期限をしっかり確認しておけば、万が一問題があったときに適切に対応できます。

住宅ローン減税の対象かどうかを確認する

中古住宅でも、条件を満たせば住宅ローン減税の対象となります。物件探しをする際は「その物件が住宅ローン減税の対象かどうか」もチェックするようにしてください。

 

住宅ローン減税を受けるための条件は、以下のように複数あります。

• 自らが居住すること
• 床面積が50㎡以上であること
• 1982年以降に建築された住宅であること
• 返済期間が10年以上であること
• 年収が2,000万円以下であること
• 特定の制度と併用していないこと

 

控除が適用になる物件を選べば、最終的に支払う金額はおさえられ、余った費用をインテリアや引っ越しに回せます。資金計画にも大きく影響するので、確認を怠らないようにしてくださいね。

【注意】購入後の後悔を避けるために

家を購入したあとに後悔することだけは避けたいですよね。

ここでは、把握しないと確実に後悔する内容3つを紹介します。

• 購入リスクの把握していなかった
• 契約でよくあるトラブルを知らなかった
• アフターフォローを重視しなかった

購入リスクの把握していなかった

住宅の購入は、住宅ローンの返済などのリスクをともなう大きな決断です。リスクを把握しないまま購入を進めてしまうと、人生に大きく影響を及ぼしてしまうかもしれません。

 

そのため、適切にリスクヘッジを行い、住宅購入後の後悔の要因となるリスクを最小限に抑えることが肝心です。

 

住宅を購入する6つのリスクとリスクヘッジのポイントは、「住宅購入の6つのリスクと注意点！家を買うメリットデメリットも比較」で解説しています。自信をもって進めていくためにもぜひ参考にしてください。

契約でよくあるトラブルを知らなかった

トラブルになりやすい部分はだいたい決まっています。先例があるにも関わらず、何も分からないまま購入を進めると、自分自身もトラブルになる可能性が高いです。トラブルを回避するためにも、よくあるトラブルの内容を把握し、対処法は事前におさえておきましょう。

 

特に、契約時のミスは取り返しがつかないトラブルに発展しやすいので注意してください。

 

契約関連でよくあるトラブルは以下のとおりです。

• 契約内容の誤解
• 契約内容との相違や瑕疵（欠陥・不備）による契約不適合
• 引き渡し日の遅延
• 契約解除

 

契約時の注意点は「【重要】住宅購入での売買契約での注意点を解説！」で詳しく紹介しています。契約時に必要なもの・チェック項目も解説しているので、トラブルを未然に防ぐためにも記事を参考にしてくださいね。

アフターフォローを重視しなかった

アフターフォローを軽視すると、損をしたり思わぬトラブルに巻き込まれたりする可能性があるので注意してください。

 

住宅購入後、設備の不具合や建築上の問題が発覚するケースは珍しくありません。しかし、アフターフォローが充実していない業者の場合、トラブルへの対応が遅れるか、追加費用が発生する可能性があります。

 

購入後の安心感を確保するためには、アフターフォローを重視した業者選びが不可欠です。

特に、定期点検やメンテナンスの頻度、保証期間の長さなどはチェックしておくようにしてください。また、設備の不具合や修繕が必要になった際の費用負担についても、事前に確認しておくのがおすすめです。

住宅購入なら住宅相談窓口の利用が安心で効率的

住まい探しや購入に不安がある場合は、住宅相談窓口に相談するのがベストです。なぜなら、住宅相談窓口の利用は「住宅購入で成功するための近道」といえるからです。 

 

具体的には、下記のような内容が叶います。

• 効率的に有用な情報収集ができる
• 希望条件や優先順位を整理できる
• 資金計画を相談できる
• 自分の要望や予算にあった会社を紹介してもらえる

 

家づくりの会社探しや物件探しを行う際、最近は住宅相談窓口を利用する人が増えています。住宅相談窓口を最大限に利用して、賢くスムーズに住宅購入を進めてみるのもよいでしょう。

 

住宅相談窓口の詳細や人気のある住宅相談窓口6社の比較は「住宅購入で迷ったら住宅相談窓口のアドバイザーに相談しよう！」で解説しています。自分にあった住宅相談窓口がわかるので、ぜひ参考にしてください。

まとめ

住宅購入は、人生の中でも特に大きな決断の一つです。会社や物件の探し方をおさえておけば、効率的に満足感のある住まいにめぐり合えます。この記事でご紹介したポイントを参考に、「自分たちに本当に合った住まい」を見つける第一歩を踏み出してみてください。

 

失敗せずに効率的に住まい探しを行うためにも、まずはプロに相談してみるのがおすすめです。プロに相談すれば、迷いや不安を解消しながら効率よく理想の家探しを進められるはずです。夢のマイホームを実現するために、ぜひ前向きに取り組んでみてくださいね。