注文住宅の外観の決め方は?デザインの種類や検討するポイントを解説

「注文住宅を購入するなら外観にもこだわりたい」
「外観づくりでは、何をもとに自分たちのイメージを決めれば良いの?」
家づくりには、決めなければいけないことがたくさんありますが、外観も自分たちの好みやイメージを反映してつくりあげることができます。しかし、どのように考えていけば良いのかわからずお困りの方も多いのではないでしょうか。
そこで、この記事では注文住宅の外観についてデザインイメージの一例や取り入れたいポイントなどをまとめました。この記事を読めば、外観デザインを決めるための大まかな流れを把握でき、イメージづくりもスムーズに進められるようになるでしょう。
注文住宅の外観の基本を解説
注文住宅では、お家の間取りから内装のデザイン、設備、インテリアなどを自由に決められます。そして、外観もイメージや希望をもとに好きなデザインにすることが可能です。外観のデザインや設計づくりに活かせる基本知識を解説します。
人気のデザインスタイル一覧
外観のデザインにはいくつかのスタイルがあります。自分たちの好みや内装のデザインとの相性をみながら検討してみましょう。
1. シンプルモダン
シンプルモダンとは、特徴的な装飾などはつけず、直線的でシンプルなデザインの外観デザインです。色味は、モノトーンのシンプルなものが多い傾向にあります。また、ガルバリウム鋼板やサイディング、塗り壁などの素材が使われるのが一般的です。
洗練された印象を持たせながらも、シンプルなため、飽きがこないデザインのため、長く暮らすことを配慮して選ばれることが多いでしょう。また、周囲の景観にも馴染むため、さまざまな周りの環境とも調和します。
2. ナチュラル
ナチュラルな外観の特徴は、シンプルモダンと同じく過度な装飾のないシンプルなデザインにあります。ただし、ナチュラルテイストな外観にする場合、壁の色は白やアイボリー、ベージュなどを基調にしたものが多いでしょう。アクセントに木目を取り入れれば、木の温もりを感じる外観に仕上がります。
素材では、塗り壁で優しい風合いを出しつつ、無垢材や天然石など自然のものを取り入れるのがポイントで、優しい印象や自然との調和を生む仕上がりになります。
3. 和モダン
和モダンの外観は、黒やブラウンなど濃色を用いて、アクセントに日本の伝統的な格子、焼杉板、和瓦などを取り入れることで、和の要素と現代的なデザインを融合させた雰囲気を演出できます。
モノトーンでありながらも、日本人が落ち着つける温かい雰囲気を持つため、幅広い年代に好まれるデザインです。そのため、二世帯住宅にも人気のあるデザインといえるでしょう。
4. インダストリアル・ブルックリンスタイル
インダストリアルとは、「工業的な」「産業的な」などの意味をもつ英語(industrial)です。また、ブルックリンスタイルとは、ニューヨーク市ブルックリン区の独特な工業的な雰囲気とヴィンテージ感を融合させたインテリアスタイルです。
そのため、鉄(アイアン)やレンガ、コンクリートを取り入れて、それらの素材感を活かしたデザインに仕上げます。デザインは、無骨で男前な印象からスタイリッシュな印象やカフェ風の印象に仕上がるでしょう。
5. リゾート(カリフォルニア・西海岸風)
リゾートを思わせる外観デザインは、白い外壁やウッドデッキ、カバードポーチなどを取り入れた開放感あるデザインが特徴です。白以外の色を用いる場合にも明るいグレーなどをベースにして、タイルや植物(リゾート風の木など)を取り入れることで、よりリゾート感が増します。
明るく爽やかな雰囲気になるだけでなく、家に帰るたびにリゾートにいるような開放的な気分になれるでしょう。明るさを取り入れるためには、大きな窓を設置するのもおすすめです。
6. カントリー
同じアメリカンテイストでも、カントリー風のデザインは、木を多く取り入れたログハウスのようなイメージが印象的です。板張り風の外観で開放的な窓やウッドデッキなどを取り入れれば、素朴でありつつも、個性のある外観に仕上がるでしょう。
7.北欧風
北欧風の外観デザインは、ナチュラルテイストの外観にも似ていますが、フィンランド・デンマーク・スウェーデンなど北欧諸国のイメージに仕上げたものです。白やアイボリー、ベージュを基調としながらもブルーやグリーンを取り入れることで、北欧感が増すでしょう。
また、外壁の一部にレンガを用いたり、ウッドデッキを設置したりするなどの工夫でより海外のお家のような仕上がりになります。
8. 南欧(プロヴァンス)風
同じヨーロッパでもリゾートも多くある南欧風のデザインには、オレンジ系の瓦屋根、塗り壁、アーチ窓などが取り入れられることが多く、あたたかみのあるデザインに仕上がります。そのほかにも漆喰やテラコッタ瓦、アイアンの飾り格子を取り入れるのもおすすめです。
外観に使用するカラー選びのコツ
外観のデザインテーマが決まったら、次はどのようなカラーを使用するか考えていきましょう。好きな色をチョイスするのも問題ありませんが、「どのような色が良いかわからない」「失敗しない色選びをしたい」という方は、次に解説する内容も参考にしてみてください。
色は原則3色までにする
外壁の色は1〜3色にとどめるのがおすすめです。選べるカラーが多いと、アクセントにたくさんの色を取り入れたくなりがちですが、色数が多いと雑多な印象や、落ち着きのない雰囲気になってしまう恐れがあります。
また、3色選ぶ場合もそれぞれを同じ配分で使用するのではなく、配分を変えることで、バランス良く仕上がるでしょう。必ずしもこのようにしなければいけないという決まりはありませんが、基本は「ベースカラー(70%)+アソートカラー(25%)+アクセントカラー(5%)」を基準に考えるのがベストとされています。
お手入れの手間を減らしたい場合は汚れの目立ちにくい色を選ぶ
イメージしているデザインのテイストに合わせたカラーにするのも良いですが、シンプルなデザインにする場合は、汚れの目立ちにくいベージュやグレー、ブラウン系を基調にするのもおすすめです。
一方で、白やアイボリー、黒などの濃色はおしゃれな印象になりますが、汚れや経年劣化が目立ちやすい色でもあります。そのため、デザインの希望と実際に生活するイメージとのバランスが取れる色選びをしましょう。
選ぶ外壁の素材に合わせて決める
お家には、ガルバリウム鋼板や塗り壁、レンガ、木材など、さまざまな素材が使用されますが、素材によって発色や質感が異なります。そのため、外壁材重視で考える場合は、選んだ外壁材の特徴にあった色選びをするのもよいでしょう。
また、外壁材によってツヤが良く出るものやマット感のあるものなどもあります。質感によっても色の見え具合が異なるため、その点も確認して選んでみてください。
玄関のドアや屋根との相性を考える
外壁をメインで考えるのではなく、玄関のドアや屋根にもこだわりたい場合は、それらを選んでから、合う色を選んでみてもよいでしょう。それぞれをバラバラに考えてしまうと、仕上がりがアンバランスになってしまう可能性もあります。
周囲の環境との調和を考える
必ずしも周りの環境と合わせる必要はありませんが、周囲との統一感を出したい場合は、周りの環境との調和を考慮してみてもよいでしょう。デザインやカラーを周囲の雰囲気とガラッと変えず、アクセントカラーや個性的な素材をポイントで取り入れて、個性を出すのもおすすめです。
屋根・外壁の素材選択肢
デザインの紹介のなかでも、少し紹介しましたが、外壁や屋根の素材にはさまざまな種類があります。屋根・外壁に使用される素材の一例と、それぞれの特徴について解説します。
屋根材の種類
【1】スレート屋根
薄い板状の屋根材で、コロニアルとも呼ばれています。コストパフォーマンスが良く、カラーやデザインも豊富です。耐久性は、20〜25年程度ですが、定期的な塗装メンテナンスをする必要があります。
【2】ガルバリウム鋼板
金属製の板ですが、軽量で耐震性にも優れているのが特徴です。メンテナンス頻度は、比較的少なめですが、傷がつきやすい場合もあります。また、金属のため、雨音が気になる場合もあるでしょう。
【3】瓦(粘土瓦・陶器瓦)
瓦は日本伝統の屋根材です。重厚で風格のある外観に仕上がるだけでなく、耐久性が50年以上と批評に長寿命の屋根塗装であることも特徴といえるでしょう。遮音性や断熱性にも優れている一方で、大きな地震の揺れによる破損には注意が必要です。
【4】セメント瓦(コンクリート瓦)
従来の瓦は導入コストがかかるため、現代の住宅で瓦を使用する際には、こちらが用いられることも少なくありません。ただし、陶器瓦より劣化が早く、劣化具合によっては再塗装が必要です。
【5】アスファルトシングル
アスファルトシングルは、海外で広く使われている屋根塗装で、日本での取り扱いはあまりありません。柔らかく軽量な素材で、カラーも豊富にあり、デザイン性が高いのが特徴です。
外壁材の種類
【1】窯業系サイディング
セメントと繊維を原料にしたパネル状の外壁材で、現在日本で多く使用されている外壁材でもあります。デザインやカラーが豊富で、比較的安価なのも特徴です。
【2】金属系サイディング(ガルバリウム鋼板など)
アルミやガルバリウム鋼板などの金属を使った外壁材です。軽量かつ耐震性に優れ、防水性も高いことが特徴です。
【3】塗り壁(モルタル)
昔ながらの製法でもあるセメントと砂を混ぜて塗りつける外壁材です。あえてムラをつけたり、吹き付け模様をつけたり、自由にデザインができます。
【4】タイル外壁
タイル外壁は、重厚感のあるデザインに適した外壁材です。耐久性が高いため、メンテナンス頻度を抑えられるのも特徴です。
【5】木質系外壁材(無垢材・ウッドサイディング)
天然木や加工木材を使った外壁であるため、ナチュラルテイストのデザインに向いている外壁材です。ただし、木材を使用しているため、定期的な防腐・防虫処理が必要になるほか、火災や湿気対策も必須です。
窓や玄関のデザインのバリエーション
外観のデザインでは、窓や玄関のチョイスも重要なポイントです。窓や玄関の種類も豊富にあるため、その一例を紹介します。
窓の種類
【1】スリット窓
縦すべり出し窓ともよばれ、スリムな縦長でモダンな印象を与えるデザインです。視線を遮りながら室内に光を取り込めるため、防犯性を強化したい道路に面した箇所の窓にもおすすめです。どのような家にも合いますが、シンプルモダンや和モダンの家により適しています。
【2】横すべり出し窓
横に細長い窓のため、高い位置に設置すると、プライバシーを確保しながら、効果的に光を取り込めます。北欧風のデザインにも適しているでしょう。
【3】FIX窓(はめ殺し窓)
開閉しない採光専用の窓のことで、開放感を出すために取り入れたり、アクセントにしたりするのに適しています。インダストリアルな外観との相性も良い窓です。
【4】掃き出し窓
床まである大きな窓で、ベランダや庭とつながる部分に良く使用されています。窓からの出入りがある箇所に取り入れることで、室内が明るく開放的になります。
【5】コーナー窓
角に2面ガラスを設置するタイプの窓です。おしゃれな印象になるため、シンプルモダンなデザインの住宅に取り入れるとよいでしょう。
玄関ドアの種類
【1】片開きドア
戸建住宅の玄関に多く取り入れられている一般的なデザインです。デザインも豊富にあるため、お家のデザインに合わせたものを選べます。
【2】引き戸
和モダンや平屋に多く使われる横にスライドさせて開閉するタイプのドアです。和風のデザインだけでなく、さまざまなデザインにも対応できます。
【3】採光窓付きドア
ドアの一部にガラスがあるドアです。光を取り込めるため、玄関の印象を明るくできます。
【4】親子ドア
片開きドアに、小さな子扉がついたタイプのドアです。荷物の搬入などで一部だけドアを開けたい場合に便利です。また、存在感のある外観にしたい場合にも、アクセントとして取り入れられます。
外観設計に取り入れたいアイデア
外観は、デザインを重視して考えたいと思っている方も少なくないでしょう。しかし、外観設計では、デザイン以外のことにも配慮すると、お家の良い状態で長持ちさせ、安心できる暮らしが手に入ります。
気候に合わせた設計の工夫
日本国内においても、地域によって気候に特徴があります。そのため、同じ素材の家を建てた場合でも、気候によって住みやすさや劣化具合が変わるでしょう。気候に合わせた工夫の例は、以下の通りです。
暑い地域
日本のなかでも比較的平均気温が高い地域や日差しが強い地域では、紫外線によるダメージを受けやすい傾向にあります。室内に熱がこもるのを避けるには、外壁のカラーに白やベージュを選び、日光を吸収しないようにするのもポイントです。また、屋根塗装には遮熱塗装付きのガルバリウム鋼板や淡色のスレートを使用するのもよいでしょう。
窓には、日射遮蔽機能のある窓ガラスを使用したり、光が入りやすい箇所の窓を小さめにしたりするのもおすすめです。
寒い地域
雪が多く降る地域では、積もった雪の汚れで外壁が黒ずむ場合があります。そのため、汚れの目立ちにくい、明るめのカラーを使用するとよいでしょう。また、寒さ対策には、断熱性の高い外壁高性能サイディングや厚手の塗り壁などを使用したり、外断熱工法を取り入れたりするのがおすすめです。
また、窓には、断熱性の高い窓ガラスやサッシを選んでみてください。
雨がよく降る地域
降雨量の多い地域では、湿気対策が欠かせません。タイルや金属サイディングは、防水性や撥水性の高い外壁材のため、このような地域におすすめです。屋根には勾配をつけたデザインを採用して、雨水がしっかり排水されるようにしましょう。
海に近い地域・風が強い地域
海風は塩害の原因にもなります。そのため、このような地域では、重量のある瓦屋根もおすすめです。しかし、導入コストがかかるため、現代の住宅ではタイルや塗り壁など塩害に強い素材を選ぶとよいでしょう。もし金属系の素材を使用する場合は、耐塩性タイプのものを選ぶようにしてください。
防犯性とプライバシーを考える
お家づくりでは、デザイン性だけでなく安全に暮らせる設計を考えることも大切です。防犯が強化されている家は「入りにくい家」を意識して考えてみるとよいでしょう。
例えば、塀や目隠しになる植物は、最低限の目隠しになる高さやボリュームにとどめるようにします。また、窓ガラスには防犯ガラスを取り入れ、外構には砂利を敷いて、歩くと音が出るようにするのも防犯に効果的です。
予算があれば、防犯カメラやセンサー式ライトの導入も検討してみてください。
外観デザインのトレンド
現在の注文住宅において、外観デザインのトレンドにはどのようなものがあるのでしょうか。
ミニマルデザイン
ミニマルデザインとは、余計な装飾や要素が排除された、シンプルで洗練されたデザインのことです。
例えば、白を基調とした箱型の家で、室外機や給湯器などは、家の裏手など目立たないところに配置してスッキリした印象にします。インターホンや宅配ボックスを設置する場合は、デザインに合わせた色味を選んだり、できるだけシンプルかつコンパクトなものを選んだりするとよいでしょう。
シンプルなデザインなので、流行に左右されず、いつまで経っても飽きの来ないデザインのお家で暮らしたい方におすすめです。
最新の外観デザインテクノロジー
昨今では、デザインテクノロジーを取り入れた外観の「スマートハウス」「次世代型住宅」が注目を集めています。これらを取り入れた外観は、見た目の美しさだけでなく、快適性・防犯性・環境配慮・利便性を兼ね備えた外観設計がトレンドです。
具体的には、太陽光パネルの設置やAIカメラやセンサーを導入したIoT防犯装備の設置、セルフクリーニング機能のある外壁などがその一例です。
エコフレンドリーな設計の取り入れ方
最近の家づくりでは、環境に配慮して緑を取り入れた設計や、自然を活かした設計も人気です。屋上庭園を設けたり、屋上に太陽光パネルを設置したりするだけでなく、雨水利用システムや自然素材の外壁を取り入れるのもおすすめです。
外観を決めるための事前準備や段取り
外観設計の基本を抑えたら、実際に自分たちの家の外観について考えていきましょう。
家族の意見を取り入れる方法
家づくりは、一般的に1人で決めるよりも家族みんなで決めていくケースが多いでしょう。そのため、外観においてもなるべくみんなの意見を取り入れたいと考えている方も多いはずです。しかし、細かな希望を全て取り入れることは困難です。
そのため、まずは外観に求めるものやイメージを家族みんなですり合わせていきましょう。それに加えて、それぞれの希望をリスト化して、かなえられるものを取り入れていきます。取り入れるのが困難な希望は、お家の他の部分でカバーできないか全体をみることも大切です。
専門家との相談の進め方
家族のイメージや希望が決まったら専門家と打ち合わせて、イメージを膨らませていきましょう。話し合いの際には、予算(お家全体の予算でも可)、好みのテイスト、ライフスタイル、家族構成、周囲の環境などを伝えるとニーズにあった提案をしてもらえます。
設計の際に参考にするべき資料
設計の打ち合わせでは、イメージを口頭で伝えても問題ありませんが、「話した内容と少し違う」「伝え方が悪かったかな」とならないようにするため、具体的なイメージがあるとよりよいでしょう。
写真や住宅のデザイン集、SNSなどを活用して、イメージするものをピックアップしておくと話し合いがスムーズです。
注文住宅の外観を決定する際の注意点
最後に注文住宅で外観を決めていく際に注意すべきポイントを解説します。「イメージと違った」「予算を大幅に超えてしまった」「住んでみたら不自由を感じる」などの後悔がないよう参考にしてみてください。
予算を考慮したデザイン選び
外観に限らず、注文住宅の打ち合わせでは、魅力的なデザインや設備を取り入れてしまいがちです。そうすると金額が上がって予算をオーバーしてしまっていたというケースも少なくありません。
返済計画をもとに決めた予算を超えた場合、今後の生活における支出にも関わってくるため、予算以内に納める工夫が大切です。予算オーバーを防ぐには、お家全体でお金をかけたい部分の優先順位を決めておく必要があります。もし外観の優先順位が低いのであれば、なるべくシンプルなデザインにするなども検討してみましょう。
法律や規制に基づいた設計
予算内のデザインであっても、家を建てる場所によっては、法律や規制があるケースもあります。
例えば、建築基準法では建ぺい率・容積率の決まりがあります。一見外観は関係ないように感じますが、建物のボリュームや屋根の形にも制約が出てくる可能性があるため、注意が必要です。また、高さ制限・斜線制限にも注意してください。
また、都市部や火災の多い地域に指定されているエリアでは、防火地域・準防火地域に基づき外壁や屋根などに不燃・準不燃材料を使用する義務が定められているケースもあります。さらに景観条例・地区計画によって、周辺の景観を守るために建物に使用できる色や屋根の勾配に制限がある場所も存在します。
設計を依頼するハウスメーカーや工務店、建築会社は、これらのことを把握したうえでデザインを提案してくれますが、念のため規約に問題はないか確認しておくとよいでしょう。
メンテナンスの容易さを考える
外観は、デザインだけでなく、住んだあとのことも視野に入れて検討するようにしましょう。例えば、外壁は劣化や破損がある場合、メンテナンスが必要です。また、そのようなトラブルを未然に防ぐために定期的な点検やお手入れをするようにします。
そのため、メンテナンスになるべく手間をかけたくない場合は、劣化しにくい外壁材を選びましょう。また、外観の形状に溝があるものを選ぶと、雨だれや汚れが溜まりやすく、お手入れが大変になる場合があります。また、自分でお手入れをしたい場合は、水洗いをしても問題のない外壁材を選ぶのもおすすめです。
将来的なリフォームを視野に入れる
メンテナンスに関連した内容になりますが、外観設計では、リフォームのことも視野に入れておくとよいでしょう。
外観に関係する外壁や屋根などは、10〜15年程度に1回塗装などをしてリフォームする必要があります。リフォーム頻度や費用を抑えたい場合は、耐用年数の長い素材や塗料を使っておき、メンテナンス頻度を減らしましょう。
また、玄関ドアも30年程経ったら、防犯や断熱性能を向上させるために、最新のものへ交換するのが推奨されています。
このように購入後もメンテナンスやリフォームに費用がかかるため、必要に応じて今後の視野に入れたデザインや設計をしておくようにしてください。
まとめ
注文住宅では、一からお家づくりができるため、外観も好みに合わせてデザインできます。お家の内装や周辺環境との調和も意識しながら、イメージするテイストをもとにデザインイメージを膨らましていきましょう。
また、外観設計ではデザインを重視するだけでなく、最新技術を取り入れた設備の導入やお手入れに配慮した素材選びを検討することも大切です。デザイン性と暮らしやすさや今後のコストパフォーマンスをバランス良く取り入れていきましょう。
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