家づくりは何から始めるべき?初心者必見家を建てる計画を徹底解説

「今年こそ家づくりがしたい!でも、何から始めたら良いの?」そんな疑問や不安を抱えている方はいませんか?家は人生において最も高額な買い物です。そんな家づくりだからこそ、失敗・後悔せずに家づくりをしたいものですよね。
しかし、初めての家づくりは何から始めるのかよくわからない方が多いです。何も知らずに家づくりを始めると、購入後に「もっとこうすればよかった」と後悔する可能性もあります。
そこで、本記事では、初めて家づくりをする方が何から始めるのかがわかるように、家づくりや注文住宅のステップや流れを徹底紹介・解説していきます。家づくりで何から始めるかわからず困っている方は、ぜひこの記事をご覧ください。
家づくりを始めるための心構え
家づくりは、新しい住まいを手に入れるだけでなく、これからの家族の暮らし方そのものを作り出していくものです。これから手に入れられる新しい暮らしを楽しみに思いながらも、「何から手をつければ良いのか…」と戸惑う方も多いでしょう。ここでは、家づくりを始める前にぜひ考えていただきたい、大切な心構えについて解説します。
自分のライフスタイルを考える
理想の家づくりを始める第一歩は、ご自分と家族の今のライフスタイルを深く理解することから始まります。
- 普段自分たちはどのような時間に活動しているのか
- 趣味や嗜好は何か
- 休日はどのように過ごしたいのか
- 日々の生活動線や持ち物の量はどのくらいか
- 来客の頻度はどのくらいか など
上記のようなことを具体的に考えることで、新しい家でそのような生活をしたいのかイメージが沸いてきます。
例えば、料理が好きな方なら、広々としたキッチンや使いやすい収納スペースが重要になるでしょう。読書が趣味の方なら、好きなものをたくさん詰め込んだ書斎があると理想的かもしれません。共働きのご夫婦なら、家事動線を効率化できる間取りや、宅配ボックスの設置などが便利でしょう。
このように、日々の生活を細かく分析することで、「これからの生活にどんな要素が必要なのか」が見えてきます。
家づくりをしていると魅力的なデザインや最新の設備に魅了されてしまうこともあります。しかし、単に新しいものやデザインを選ぶのではなく、ご自身のライフスタイルに合った家づくりを考えることが大切です。マイホームで長く快適に暮らせる住まいを作るためにも、家族で自分たちのライフスタイルを見直してみましょう。
将来の生活設計を見据える
家は建てて終わりではありません。これから何十年と住み続ける場所だからこそ、将来の生活設計を見据えた家づくりが重要です。家族構成の変化や子どもの成長・独立、老後の生活など、ライフステージの変化に合わせて住まいに求められる機能や広さも変化します。
例えば、小さな子どもがいるご家庭なら、子供部屋の配置や安全性に配慮した設計が重要になります。将来的に親御さんと同居する可能性があるなら、バリアフリー設計やプライバシーを確保できる間取りを検討しましょう。
また、定年後の生活を見据えて、趣味のスペースを設けたり、平屋を検討したりするのも良いかもしれません。長期的な視点を持つことで、将来的なリフォームや建て替えのリスクを減らし、その時々の家族の状況に合わせた柔軟な住まいを実現できます。
家族の意見を取り入れる方法
家づくりは、家族全員にとって大切な計画です。それぞれの希望や要望を無視して進めてしまうと、後々不満が生じて家族間でギスギスする可能性があります。そうならないためにも、初期段階から家族全員が積極的に意見を出し合い、納得のいく家づくりを目指しましょう。
しかし、時にはそれぞれの希望が異なり、意見が対立することもあります。そのような場合は、感情的にならず、それぞれの意見を尊重しながら話し合いを進めることが大切です。家族会議をしたり、ノートやホワイトボードを使って意見を整理したりしながらしっかりと意見を話し合いましょう。
また、それぞれの意見の背景にある理由を理解することも重要です。「なぜそうしたいのか?」という問いかけを通じて、本質的なニーズを探り、共通の目標を見つけることができるかもしれません。専門家である住宅会社の担当者に相談しながら、現実的な落としどころを探ることも必要になります。家族全員が主体的に家づくりに参加することで、完成した家への愛着も深まり、より快適で幸せな暮らしを送ることができるでしょう。
家づくりの優先順位を決める
家づくりには、間取り、デザイン、設備、性能、予算など、考慮すべきことがたくさんあります。しかし、全てを理想通りに実現することは難しい場合もあります。そのため、自分たちにとって何が最も重要なのか、優先順位を明確にしておくことが大切です。
例えば、「開放的なリビングで家族団らんの時間を大切にしたい」という希望が強いなら、間取りやリビングの広さを優先的に考える必要があるでしょう。また、「光熱費を抑えたい」なら、断熱性や省エネ設備を重視することになります。「個性的なデザインの家に住みたい」なら、設備や内装・外観デザインに時間をかける必要があります。
優先順位をつける際には、家族で話し合い、それぞれの価値観を共有することが重要です。譲れない点、妥協できる点を明確にしておくことで、情報過多になりがちな家づくりにおいても、迷うことなく選択することができます。
予算に関する現実的な見通しを持つ
家づくりにおいて、予算を考えることは非常に重要です。無理な資金計画は、住み始めてからの生活を圧迫する原因にもなりかねません。まずは、自己資金、住宅ローン借入可能額などを正確に把握し、現実的な予算をシミュレーションしましょう。
住宅ローンの借入可能額は、金融機関によって異なります。複数の金融機関に相談し、金利や返済期間、諸費用などを比較検討しましょう。また、家づくりでは建物本体価格だけでなく、登記費用、火災保険料、引越し費用などの諸費用が発生します。諸費用は現金での支払いが多いため、事前にどのくらい必要かを考えて用意することが重要です。
予算を決める際には、将来の収入や支出の変化も考慮しておきましょう。子供の教育費や老後の生活資金など、長期的な視点で資金計画を立てることで、安心して家づくりを進められます。住宅会社の担当者と綿密に打ち合わせを行いながら、予算内で最大限の満足が得られる家づくりを目指しましょう。
理想の住まいをイメージする
家づくりの心構えが固まったら、いよいよ具体的な理想の住まいのイメージを膨らませる段階に入ります。「どんな家に住みたいか」を、より具体的で実現可能な形に落とし込んでいくことで、その後の情報収集や住宅会社選びがスムーズに進みます。
参考にしたいデザインやスタイルを探す
理想の住まいを具体的にイメージするために、まずは様々な住宅のデザインやスタイルを探してみましょう。住宅雑誌、インターネットの住宅情報サイト、SNSなど、情報源はたくさんあります。気になる写真や事例をスクラップしたり、ピンタレストなどの画像共有サービスを活用したりして、「いいな」と思ったイメージを集めていきましょう。
住宅のデザインスタイルには様々なものがあります。
- シンプルで機能的なモダンデザイン
- 自然素材を活かしたナチュラルテイスト
- 伝統的な日本の美意識を感じさせる和風住宅
- 海外の邸宅のようなエレガントな洋風住宅 など
単に見た目の美しさだけでなく、それぞれのデザインスタイルが持つ特徴や、暮らしやすさ、メンテナンス性なども考慮しながら、自分たちのライフスタイルや好みに合ったスタイルを見つけていきましょう。
間取りに関する基本的な知識を得る
理想のデザインやスタイルが見えてきたら、次は間取りについて考えてみましょう。間取りは、日々の生活動線や快適性に大きく影響する重要な要素です。家族構成、ライフスタイル、将来の生活設計などを考慮しながら、使いやすく、心地よい空間配置を検討する必要があります。
間取りを考える上で、基本的な知識を身につけておくと役立ちます。例えば、リビング・ダイニング・キッチン(LDK)の配置には、オープンな一体型、独立型、セミオープン型などがあります。それぞれのメリット・デメリットを理解し、自分たちの暮らし方に合ったタイプを選ぶことが重要です。
また、居室の配置や広さ、収納スペースの確保、水回りの動線なども、快適な生活を送る上で欠かせない要素です。将来的な家族構成の変化に対応できるよう、後から間仕切り壁を立てるなどして部屋数を柔軟に変更できる設計なども検討してみると良いでしょう。
重要視する設備や機能を挙げる
間取りと並んで、日々の暮らしの質を大きく左右するのが、キッチンやお風呂などの住宅設備です。水回り設備はもちろんのこと、空調設備、照明、セキュリティシステム、スマートホーム機能など、 住宅には様々な設備や機能があります。まずは自分たちがどのような設備や機能を重要視するのか、具体的にリストアップしてみましょう。
- 料理が好きだから、高性能なガスコンロやフロントオープンの食洗機が欲しい
- 冬の寒さが苦手だから、床から温まる床暖房を導入したい
- 防犯対策として電子錠やディンプルキーを採用したい など
上記のように具体的な要望を挙げていくことで、必要な設備や機能が見えてきます。
最新の住宅設備や機能は、省エネ性能や快適性を向上させるだけでなく、家事の負担を軽減したする効果が期待できます。住宅会社の担当者に相談しながら、予算やライフスタイルに合わせて最適な設備や機能を選んでいきましょう。
住宅展示場やモデルハウスを訪れる
理想の住まいのイメージを具体化するために、実際に住宅展示場やモデルハウスを訪れましょう。実際に家を建てたイメージを肌で感じることができます。
様々な住宅会社のモデルハウスを見学することで、それぞれの会社のデザインの特徴や、得意とする工法、標準仕様などを比較検討することも可能です。実際に生活空間を体験することで、自分たちの理想の暮らしに近いモデルハウスを見つけたり、新たなアイデアを発見したりすることもあるでしょう。
モデルハウスを見学する際には、事前に見たいポイントを整理しておくと効率的です。
- リビングの広さや開放感
- キッチンの使いやすさ
- 収納スペースの量や配置
- 断熱性や気密性の工夫 など
上記のように具体的な目的を持って見学すると、より多くの情報を得ることができます。
また、モデルハウスの担当者に積極的に質問することも大切です。疑問点や不安な点を解消するだけでなく、プロの視点からのアドバイスや、自分たちの理想を実現するためのヒントを得られるかもしれません。
予算計画と資金調達の方法
理想の住まいのイメージが具体化してきたら、現実的な予算計画を立て、資金調達の方法を検討する段階に入ります。ここでは、予算計画の立て方から資金調達の方法まで、詳しく解説していきます。
住宅ローンの種類と選び方
多くの人が家づくりで利用するのが住宅ローンです。住宅ローンには様々な種類があり、それぞれ金利タイプ、返済期間、保証料、手数料などが異なります。自分に合った住宅ローンを選ぶためには、それぞれの特徴を理解し、比較検討することが重要です。
変動金利型 | 金融情勢によって金利が変動するタイプ。一般的に固定金利型よりも金利が低い傾向があるものの、将来的に金利が上昇するリスクもある。 |
固定金利期間選択型 | 一定期間(3年、5年、10年など)金利が固定され、期間終了後に変動金利型または再度固定金利期間選択型を選ぶことができるタイプ。一定期間、返済額が確定している安心感があるが、固定期間終了後の金利変動リスクは残る。 |
全期間固定金利型 | 返済期間中、金利が変わらないタイプ。金利上昇のリスクがなく、返済計画が立てやすいというメリットがある。
ただ、一般的に変動金利型や固定金利期間選択型よりも金利が高めに設定されている。 |
これらの金利タイプの中から、リスクや返済シミュレーションに合わせて最適なものを選ぶ必要があります。また、各金融機関によって金利水準や手数料、付帯する保険などが異なるため、複数の金融機関の商品を比較検討することが大切です。
自己資金と借入金のバランスを理解する
多くの方は、家を購入するときに自己資金と住宅ローンを使って資金を賄っています。自己資金が多ければ、住宅ローンの借入を減らすことができ、毎月の返済額や総返済額を抑えることができます。
自己資金が少ない場合でも、住宅ローンを利用することで家づくりを実現することは可能です。ただ、その分借入金額が増えるため、毎月の返済負担が大きくなります。借入限度額ギリギリまで借りずに、無理のない返済計画を立てることが重要です。
自己資金と借入金のバランスを考える際には、現在の貯蓄額だけでなく、将来の収入や支出の変化も考慮に入れましょう。住宅ローンの返済期間中、安定した収入が見込めるか、将来的に教育費や老後資金など、大きな支出の予定がないかなどを慎重に検討することが大切です。
諸費用や維持費も含めた総予算を考える
家づくりにかかる費用は、土地や建物の本体価格だけではありません。登記費用、仲介手数料(土地購入の場合)、印紙税、住宅ローン事務手数料、火災保険料、地震保険料などの「諸費用」が発生します。これらの諸費用は、一般的に物件価格の数%程度かかると言われていますので、事前にしっかりと把握しておきましょう。
また、入居後も固定資産税、都市計画税、住宅ローンの返済、修繕費、光熱費などの維持費がかかってきます。返済計画だけでなく、維持費の支払いも考慮に入れた上で家づくり計画を立てましょう。
住宅会社の提示する見積もりには、どこまでの費用が含まれているのかをしっかりと確認し、別途必要な費用についても事前に把握しておくことが重要です。将来の経済的な負担を軽減するためにも、長期的な視点で予算計画を立てましょう。
金融機関での相談と仮審査の受け方
住宅ローンの利用を検討している場合は、早めに金融機関に相談しましょう。金融機関では、現在の収入や借入状況などを基に、借入可能額や返済プランの試算を行ってくれます。
仮審査とは、正式なローンの申し込みの前に融資が可能かどうかを審査してもらう手続きです。仮審査に通ったら、安心して物件探しや建築計画を進められます。
仮審査を受ける際には、本人確認書類、収入証明書、物件に関する資料などが必要です。複数の金融機関で仮審査を受けるなどしてどの金融機関で融資を受けるかを比較検討することもできます。金融機関の担当者には、疑問点や不安な点を遠慮なく質問し、自分にとって最適な住宅ローンを選ぶための情報をしっかりと収集しましょう。
住まいに必要な補助金や税制優遇の確認
家づくりを支援する制度として、国や地方自治体による様々な補助金制度や税制優遇措置があります。これらの制度を賢く活用することで、初期費用やその後の負担を軽減することが可能です。
例えば、省エネ性能の高い住宅や子育て世帯や若者夫婦向けの「子育てグリーン住宅支援事業」という補助金があります。また、税制優遇措置としては、住宅ローン控除、不動産取得税の軽減措置、固定資産税の軽減措置などがあります。
これらの補助金や税制優遇制度は、適用条件や申請期間などが定められているため、事前にしっかりと情報を収集し、利用できる制度がないか確認することが重要です。住宅会社の担当者やプランナーに相談することで、最新の情報や申請手続きについてアドバイスを受けることができます。
信頼できる建築会社や工務店の選び方
理想の住まいのイメージ、予算計画、資金調達の方法が見えてきたら、いよいよ実際に家を建ててくれる建築会社や工務店を選ぶ段階に入ります。信頼できる建築会社や工務店の選び方について解説していきます。
住宅会社の種類と特徴を知る
家づくりを担う住宅会社には、大きく分けてハウスメーカー、工務店、設計事務所という種類があります。それぞれの特徴を理解することで、自分たちの家づくりに合った会社を選ぶことができます。
ハウスメーカー | 全国展開している大手住宅会社が多く、規格化された住宅プランや安定した品質、充実した保証制度などが特徴。
ブランドイメージや安心感を重視する方、決まったプランから選んで打ち合わせの手間を省きたい方におすすめ。 モデルハウスがあるので、実際に建てた家をイメージしやすい点もメリット。 |
工務店 | 地域に根ざした中小規模の住宅会社が多く、地域特性に合わせた家づくりが可能。設計の自由度も高く、自分たちの希望を叶えやすい。丁寧な対応や職人との連携が密である点も魅力。地域密着なので、住み始めてからの迅速な対応も期待できる。 |
設計事務所 | 建築家が設計を行う事務所。デザイン性の高い住宅が魅力。ただし、工事監理は下請け業者が行ったり、設計料が高額だったりする場合がある。 |
それぞれの特徴を理解した上で、自分たちの希望する家づくりや予算、重視するポイントに合わせて最適な種類の住宅会社を選ぶことが大切です。
口コミや評判の確認方法
気になる住宅会社が見つかったら、実際にその会社で家を建てた人の口コミや評判を確認してみましょう。 口コミサイトや掲示板、SNSなどで情報を集めることができます。
ただし、口コミの情報はあくまで個人の感想であり、全てが真実とは限りません。良い口コミだけでなく、悪い口コミも参考にする際には、感情的な意見だけでなく、具体的な内容に着目することが重要です。
また、実際にその会社で家を建てた知人や友人がいれば、直接話を聞いてみるのも良いでしょう。住み心地やアフターフォローの状況など、実際に施工した依頼主の意見を聞くことができます。複数の情報源から客観的な情報を集め、総合的に判断することが大切です。
過去の施工実績の確認
住宅会社のホームページやパンフレットには、過去の施工実績が掲載されていることが多いです。どのようなデザインの家を建てているのか、自分たちの理想とするイメージに近い施工事例があるかなどを確認しましょう。
可能であれば、実際に完成した家を見学させてもらえるか住宅会社に聞いてみましょう。実際に住んでいる方の話を聞くことができれば、より具体的なイメージを持つことができます。また、 施工中の現場を見学させてもらうことで、施工の丁寧さや工事管理の状況などを確認することも可能です。
問い合わせ時に確認すべきポイント
気になる住宅会社が見つかったら、問い合わせをしてみましょう。資料請求をしてみたり、実際に打ち合わせのアポイントを取ったりと行動してみることが大切です。ただし、問い合わせする前に事前に以下の情報は確認しておきましょう。
- 設立年月日、事業内容、資格・許可の有無など会社の概要
- デザイン、工法、性能など、どのような住宅づくりに強みがあるのか
- 契約から引き渡しまでのスケジュール、各段階での打ち合わせの内容など
- 保証期間の長さや定期点検の有無、アフター体制など、保証内容について
また、実際に電話で問い合わせした時は、担当者の対応もチェックしましょう。質問に対するレスポンスの早さや丁寧さ、誠実さなどを確かめます。電話対応が雑な住宅会社は、その時点で候補から外してしまっても問題ありません。
複数の会社から見積もりを取る方法
複数の住宅会社に見積もりを取り、それぞれの会社から見積もりを取ることは、適正な価格を知り、比較検討するために非常に重要です。
見積もりを依頼する際には、自分たちの理想とする家のイメージや要望を具体的に伝えることが大切です。間取りの希望や設備、性能など細かいことを伝えると、より正確な見積もりを出してもらえます。
見積もりを受け取ったら、価格だけでなく、内訳を確認しましょう。何にどれくらいの費用がかかっているのかを把握することで、各社の見積もりをより細かく比較できます。不明な点があれば、遠慮せずに質問し、納得のいくまで説明を受けるようにしましょう。
また、見積もり金額だけでなく、担当者の人柄や提案内容、会社の信頼性なども総合的に判断することが重要です。安さだけで選んでしまうと、保証の手薄さや施工品質などで後悔する恐れがあります。
土地探しと購入のプロセス
家づくりでは土地探しも重要です。既に所有している土地に建てる場合はこのプロセスはありませんが、土地を所有していない方は土地探しから始めなければなりません。
ここでは、希望のエリア、広さ、周辺環境など、様々な条件を考慮しながら、理想に近い土地を見つけるためのプロセスを解説します。
希望エリアと条件の整理
まず最初に行うべきことは、どのようなエリアに住みたいのか、具体的な希望を整理することです。
- 通勤や通学の利便性はどうか
- 周辺の商業施設や医療機関は充実しているか
- 自然環境はどうか
- 治安は良いのか など
重視するポイントは人それぞれ異なります。家族構成やライフスタイルに合わせて、希望するエリアを絞り込んでいきましょう。
エリアが決まったら、次に土地の具体的な条件を整理します。広さ、形状、日当たり、風通し、地盤の強さ、前面道路の幅など、希望する条件をリストアップしておくと、土地探しがスムーズに進みます。将来の家族構成の変化や、建てたい家のイメージに合わせて、必要な広さや形状を検討することが重要です。
また、予算との兼ね合いも考慮しなければなりません。一般的に、利便性の高いエリアや人気の高いエリアは土地の価格も高くなる傾向があります。希望条件と予算のバランスを見ながら、土地を決定していきましょう。
不動産会社との上手な付き合い方
希望エリアや条件が整理できたら、実際に土地探しを始めるために、地域の不動産会社に相談してみましょう。不動産会社は、地域の土地情報に詳しく、インターネット上には公開されていない未公開物件の情報を持っていることもあります。
不動産会社を選ぶ際には、複数の会社と相談し、それぞれの得意なエリアや物件の種類、担当者の対応などを比較検討すると、信頼できる担当者を見つけることができます。
不動産会社の担当者には、希望するエリアや条件、予算などを具体的に伝え、積極的に情報提供を依頼しましょう。気になる物件が見つかった場合は、遠慮せずに内覧を申し込むことが大切です。
また、不動産会社は土地の売買契約や重要事項説明など、専門的な手続きをサポートしてくれます。不明な点や不安な点があれば、しっかりと説明を受け、納得した上で手続きを進めるようにしましょう。
土地の価格相場と購入予算の設定
適切な購入予算を設定するためにも、希望エリアの土地の価格相場を把握することが大切です。ある程度の相場は、不動産情報サイトを見たり、地域の不動産会社に問い合わせたりすることで把握できます。
また、土地の購入予算を設定する際には、土地の価格だけでなく、仲介手数料、登記費用、造成費用(必要な場合)、固定資産税などの諸費用も考慮に入れる必要があります。これらの費用を含めた総予算を把握し、無理のない返済計画を立てることが大切です。
住宅ローンの事前審査を受ける際には、土地と建物を合わせた総予算で審査を受けることになります。土地の購入と建物の建築を同時並行で進めることで、家づくりをスムーズに進めることができます。
土地の法的規制やインフラを確認する
購入を検討している土地が見つかったら、必ずその土地に関する法的規制やインフラの状況を確認しましょう。これらの情報は、将来的に家を建てる際に大きな影響を与える可能性があります。
用途地域や建ぺい率などの法的規制は、自治体の都市計画課などで確認できます。また、水道・ガス・電気の引き込みが可能なのか、費用はどのくらいかかるのかなどのインフラ状況は、不動産会社に問い合わせしたり、実際に現地で確認したりすることが重要です。
土地購入時の注意事項と手続き
土地の購入を決めたら、売買契約を結び、所有権移転の手続きを行うことになります。契約前には、重要事項説明書の内容を隅々まで確認し、不明な点があれば不動産会社に質問するようにしましょう。
また、土地の購入時には、手付金、仲介手数料、登記費用、印紙税などの費用が発生することを頭に入れておくことが大切です。
売買契約締結後、住宅ローンの本審査を受け、融資が承認されたら、残金の支払いと所有権移転登記の手続きを行います。これらの手続きは、司法書士に依頼するのが一般的です。
土地の購入は、慎重に進めるべき重要なステップです。不明な点や不安な点があれば、専門家である不動産会社や司法書士に相談しながら、着実に手続きを進めていきましょう。
まとめ
本記事では、初めて家づくりを検討する方が何から始めるべきか、そのステップを解説してきました。家づくりでは、様々なステップを踏む必要があり時間も労力もかかります。完成まで一つひとつのステップを丁寧に踏むことで、きっと理想の住まいを実現できるはずです。