住宅購入で不安に思うことランキング!家を建てる前に知っておこう
一生の中でも大きな買い物の1つである住宅購入。夢のマイホームを手に入れられる嬉しさや期待だけでなく、不安を抱えている人も多いのではないでしょうか。
そこで、ここでは住宅購入で不安に思っている方がどのような不安を抱えているのかをランキング形式でご紹介しています。住宅購入で不安に思うことや不安を軽減する方法についても紹介していますので、気になる方はぜひ参考にしてみてください。
住宅購入で不安に思うことランキング
まずは、住宅購入で不安に思うことをランキングでご紹介します。
- ローンや維持費などの金銭的不安
- ご近所付き合いでトラブルにならないか
- 生活環境に問題ないか
- 生活の変化に対応できるか
- 気に入った家が建てられるか
- 自然災害に遭遇しないか
- 無事にローン審査を通過できるか
それぞれの不安について見ていきましょう。
1位 ローンや維持費などの金銭的不安
住宅購入で大半の人が感じていることは、ローン返済や維持費などの金銭的不安です。
家を購入したら20年30年と長くローンを支払続けなければなりません。
この間にリストラや転職、病気などによって収入状況が変わる可能性もあります。
また、家族構成の変化によって想定以上に支出が増える可能性もあるでしょう。
たとえ収支の状況が変わらなくても金利が上がって返済が大変になるというリスクもあります。未来は不確定要素が多く、住宅ローンを組むこと自体に大きな不安を感じる人も多いです。
また、家は購入して終わりではありません。外壁や屋根、キッチンなどの住宅設備は年月の経過とともに劣化していくため、メンテナンスをしなければなりません。
当然ですが、メンテナンスにも費用がかかります。
メンテナンスをする場所によっては数十万円かかることもあります。
メンテナンス時期が子供の高校進学や大学進学などと重なると出費がかなり増えることになり、経済的に厳しい状況になるでしょう。
将来のライフプランも考えて、住宅購入になかなか踏み込めない人も多くいます。
2位 ご近所付き合いでトラブルにならないか
住宅を購入するということは、その地域でずっと住み続けるということです。
購入を決めたエリアでご近所とのトラブルに発展しないかといった心配を抱えている人もいます。
お隣さんと良好な関係を築けるのか、町内会で溶け込めるのかなど人間関係が不安で住宅購入を躊躇ってしまうこともあるでしょう。
3位 生活環境に問題ないか
購入すると決めた住宅のあるエリアは生活環境に問題ないかも心配要素の1つです。
治安は問題ないか、病院やスーパー、学校などは近くにあるのかなど、生活しやすい環境であるかどうかも、住宅購入では重要になってきます。
4位 生活の変化に対応できるか
住宅を購入すると、その場所に引っ越さなければならないため、環境も大きく変わってきます。これまで住み慣れていた場所を変えることになるため、生活もがらっと変わる人もいるでしょう。その変化に対応できるか、新しい環境に馴染めるか不安な人もいます。
5位 気に入った家が建てられるか
注文住宅で家を建てる際に、本当に気に入った家が建てられるのか不安な人もいます。
お金を掛けて建てたのに、実際に住んでみたら住み心地が悪かった、なんて失敗事例もあります。また、住宅を購入する際は、購入をサポートしてくれる住宅会社の担当の方との相性も重要になってきます。担当とうまく折り合いをつけられるのかが心配な方もいるでしょう。
6位 自然災害に遭遇しないか
近年、集中豪雨や大地震などの自然災害が頻繁に起きています。住宅を購入する場所が自然災害に遭遇しないか心配な方もいます。
自然災害はいつ起きるかわからないし、自分たちが購入予定の住宅のあるエリアが被災するかどうかもわかりません。不安に感じてもどうしようもないことですが、安心して暮らせる家にしたいと思うのであれば、当然不安になることでしょう。
7位 無事にローン審査を通過できるか
無事にローン審査を通過できるか不安になる人もいます。
せっかく決めた金融機関のローン審査に落ちてしまったら、また住宅ローンを決め直さなければなりません。
金融機関によって金利も異なるため、また一から住宅ローンを決め直すことは非常に労力のいることです。「自分たちの経済状況でローン審査が通るところはあるのだろうか」といった漠然とした不安を感じている方もいるのではないでしょうか。
住宅購入で不安に思うこと
続いて、住宅購入に関して多くの人が不安に思っていることを見ていきましょう。
- 住宅ローンを支払えるのか
- 家の修繕費にどのくらいかかるのか
- 税金はどのくらい支払うのか
- 近隣トラブルに遭遇しないか
- 自然災害に合わないか
- 万が一売らなければならなくなった時どうすれば良いか
- 本当の理想の家を手に入れられるのか
それぞれの不安要素について解説していきます。
住宅ローンを支払えるのか
住宅ローンの不安は、住宅を購入する上で避けられない不安です。金額の大きさや、今後何十年と続く返済にプレッシャーや不安を感じる人も多いでしょう。
返済の負担が大きいと、生活に余裕がなくなってしまいます。
いつしか「マイホームブルー」になったり、家計の苦しさから逃げ出したくなって「離婚」を考えたりと悪い方向へ進んでしまうこともあります。
一般的な返済の目安としては、手取り月収の20〜25%が毎月の適切な返済額です。この範囲に収まっていれば生活する上で無理のない返済額になります。
家の修繕費にどのくらいかかるのか
家は購入費用だけでなく修繕費もかかってきます。この修繕費がどのくらいかかるのか、いつ修繕しなければならないのかがわからず、不安に思う方も多いでしょう。
大体外壁や屋根は10年〜15年程度で一度塗装によるメンテナンスが必要になってきます。家の大きさにもよりますが、100万円以上かかることが多いようです。また、キッチンやお風呂などは15年程度で耐用年数を迎えます。この頃になってくると、様々な不具合が発生するため交換・修理をしなければなりません。
交換の場合、設備によっては数十万円かかることもあり、これも大きな負担になります。
住み始めてから10年以上経過する頃に修繕費がかかることを考慮して貯金をしていく必要がありますが、子供の進学などと重なると教育費も準備しなければならず経済的に苦しくなる人もいるでしょう。
税金はどのくらい支払うのか
住宅を購入すると税金の支払いをしなければなりません。
住宅購入時には、印紙税・不動産取得税・登録免許税がかかります。
そして、毎年「固定資産税」と「都市計画税」の支払いも発生します。
固定資産税は、毎年1月1日時点で不動産を所有する人に対して毎年課税されており、税額は各市区町村が決めている土地と建物の「固定資産税評価額」をベースに、一定の税率を掛けて算出されます。
一戸建てだと都市計画税も併せて大体10〜15万円程度を毎年支払う必要があるため、このお金も用意しなければなりません。
税金の支払いがあることをすっかり忘れていた、なんてこともあるので予期しない出費に頭を悩ませる方も多いでしょう。
近隣トラブルに遭遇しないか
一度住宅を購入すると簡単には引っ越せません。そのため、もしご近所とのトラブルがあるとその後住み続けるのも苦痛になっていきます。
トラブルがなくても、人間関係に密なエリアもあり、気を使うのが大変だと感じる人もいるようです。
自然災害に遭わないか
最近では住宅の性能も上がっており、耐震性能の高い家も多いです。そのため、一度の災害で家が倒壊してしまう可能性は低いと考えられています。
ただ、水害や火災・倒壊に巻き込まれる可能性もあるため、住宅購入・土地購入前にハザードマップを確かめて災害に強い土地であるかどうかを確認しておく必要があります。
万が一売らなければならなくなった時どうすれば良いか
万が一家を売らなければならなくなった時にどうすれば良いのかを考える人も多いでしょう。急な転勤や家庭の事情により家を手放さなければならないという事態になる人もいます。
そんな時、家を売りに出したり、賃貸として貸し出すことも可能です。
このような事態になったときにどうすれば良いのか、希望の金額で売れるのか心配な方もいます。
住み続けて数年経過していると、その分家の資産価値は落ちてしまいます。
ローンの返済額を賄えるほどの金額で売れる保証もなく、家が売れるのかどうかもわかりません。
せっかく購入したのに手放さなければならない、手放さなければならない可能性があると本当に住宅を購入して良いのか考えてしまいますよね。
本当に理想の家を手に入れられるのか
住宅の購入は一生のうちでも最も大きな買い物の1つです。せっかくなら理想の家を手に入れたいと多くの人は考えます。
しかし、本当に理想の家を手に入れられるのか心配な方も多いでしょう。「思っていたのと違った」なんて後悔する人も中にはいます。
自分はそんな後悔をしたくない、と思って慎重に住宅購入を進めていくもののやっぱり不安で踏みとどまるという人もいるのではないでしょうか。
住宅購入での不安を軽減する方法
これまで紹介したように、住宅購入には様々な要素が絡んできます。お金のことだけでなく、一生同じ場所に住み続けるという不安もあって、購入を躊躇ってしまう方も多いです。
住宅購入での不安を軽減するために、次のような方法をとってみてはいかがでしょうか。
- なぜ住宅を購入したいと思ったのかを振り返ってみる
- 購入した住宅に住むイメージをする
- 成功事例・失敗事例を読んでみる
- 完璧な家を手に入れることはできないことを理解する
- 信頼できる住宅会社を選ぶ
それぞれの方法について見ていきましょう。
なぜ住宅を購入したいと思ったのかを振り返ってみる
まずは「なぜ住宅を購入したいと思ったのか」を振り返ってみましょう。
自分たちのためや、子供の将来のため、資産として家を手に入れるためなど、どんな思いをもって住宅を購入したいと考えだしたのかを冷静に思い出してみてください。
悩みや目標などをノートに書き出して「見える化」しておくと自分の思考も把握しやすくなります。
本当に住宅を購入して良いのか悩んだ時は、ノートに書き出した内容を見直して、自分を客観的に観察するようにしましょう。
購入した住宅に住むイメージをする
実際に購入すると決めたエリアへ赴き、周辺環境などを確かめながら実際に住むイメージをしてみましょう。建売住宅や中古住宅のように完成済みの物件を購入するなら、納得いくまで内覧させてもらい、どんな暮らしができるかを想像してみてください。
子供と庭でバーベキューをしたり、広いリビングで友人とパーティをしたりと幸せで充実した毎日がイメージできるのではないでしょうか。
また、土地を決める際は、昼間だけでなく夜も訪れてみるようにしましょう。
夜の交通量はどのくらいなのか、騒音はするのかなど、実際にその場所に暮らすことをイメージしながら考えてみてください。閑静な住宅街であれば、夜も安心して眠ることができるでしょう。
昼間も夜も何度か土地を訪れてみて、治安も問題ないかを確かめてみてください。
実際に歩いてみて、住んでいる人に住み心地を聞いてみるのも良いかもしれませんね。
成功事例・失敗事例を読んでみる
インターネットを利用して、実際に家を建てた人の成功事例や失敗事例を読んでみるのもおすすめです。
成功事例を見て家を購入することのワクワク感を思い出したり、失敗事例を見て自分は失敗しないように慎重に動いたりと、経験者から学べることはたくさんあります。
たくさん学習することで知識も増えていくので、少しずつ住宅購入への不安も和らいでいくでしょう。
完璧な家を手に入れることはできないことを理解する
住宅購入で不安になる要素は、ローン返済だったりライフスタイルの変化だったりと未来の話ばかりです。未来はどうなるのかは誰にもわかりません。
そのため、将来も完璧な家であるとは限りません。
完璧な家を手にいれることはできないことを理解し、将来ライフスタイルの変化が起きた時に柔軟に対応できるように事態を受け止めることが大切です。
また、住宅を購入する際、どうしても妥協しなければならないところも出てきます。
予算オーバーした時に、どこかを節約しなければならなくなります。
完璧な家したくてもできないことはしっかりと理解し、予算の範囲内でできる最高の家づくりをしましょう。
信頼できる住宅会社を選ぶ
住宅購入の不安を少しでも和らげるためにも、信頼できる住宅会社を選びましょう。
良い情報だけでなく悪い情報も伝えてくれたり、自分たちに合う提案をしてくれたりと、誠実な対応をしてくれる担当者を探してみてください。
納得のいく住宅購入をするためにも、信頼できるパートナーを選ぶことが重要です。
住宅会社を選ぶ際には次の5つのポイントに注目しましょう。
- 住宅展示場だけで決めない
- 着工後の変更もできるのかを確認する
- アフターサービスや保証を確認する
- 施工会社や大工さんの質を確認する
- 営業担当者の人柄やスキルを確かめる
住宅展示場だけで決めない
住宅展示場にあるモデルハウスは、実際に住む住宅とは別物です。実際に建てる住宅よりも大きく設計されていることが多く、実際に家を建てるとモデルハウスよりも狭くなることがほとんどです。あくまでもモデルハウスはイメージです。
実際に建てた家を見たい場合は、完成見学会やオーナー宅への訪問をするようにしましょう。
リアルサイズの住宅が見れるので、より具体的なイメージをつけられます。
オーナー宅への訪問は、実際に住んでいる方からよかった点やもっとこうしたかったという点を聞くことができます。よりリアルな声が聞けるので、自分が住宅購入する際に失敗しにくくなるでしょう。
着工後の変更もできるのかを確認する
着工後の変更はよくありますが、住宅会社によっては「着工後の変更は一切受けない」という住宅会社もあります。
着工後に現場に訪れて「ここを変更したい」という点があった時に対応できるかどうかは、契約前に確認しておきましょう。
住宅会社によっては、変更することによって追加で請求されたり工期が延びたりして当初の計画がずれてしまうこともあります。
アフターサービスや保証を確認する
アフターサービスや保証はどのくらい充実しているかも確かめてみましょう。
30年以上の保証をつけているところや、何十年か経過したら有償での補償になるなど住宅会社によって保証は全く異なります。
長年住み続けるのであれば手厚い保証があるところが安心できますよね。
ハウスメーカーによっては、24時間体制のコールセンターを設置していたり、水回りの定期メンテナンス制度があるところもあります。
基本的には住宅は10年以上経過してから欠陥や不具合が出てくることが圧倒的に多いため、保証期間が長期であればその分安心できます。
施工会社や大工さんの質を確認する
建築に関わる部分の情報収集も大切です。実際に家を作ってくれる施工会社や大工さんの質を確認してみましょう。
住宅会社の中には、工事中の現場を見学できるところもあります。施工に自信のある大工さんや建築現場であれば、自信を持って見学に対応してもらえるでしょう。
現場を見学したら、以下のようなところをチェックしてみてください。
- 現場が散らかっておらず、整理整頓されているか
- ヘルメット着用など安全対策は行き届いているか
- 現場は活気があるか
- 詳細部分も見学させてもらえるか
現場の見学や内部の見学を渋るような会社は、現場に自信がないか大工さんの腕に不安がある可能性があるため、そのような住宅会社はおすすめできません。
また、ハウスメーカーによっては独自の指定工事店制度といった基準・制度を設けているところもあります。施工会社の質を確認する際は、以下のようなところをチェックしましょう。
- 委託する施工会社に選定基準を持っているか
- 選定基準を満たす施工会社とのみ契約しているか
指定工事店制度を設けていないハウスメーカーは要注意です。
とにかく着工するために単発・短期で契約した施工会社に委託している可能性もあります。そのような施工会社は建築スキルの質が不明瞭で、質が悪いリスクもあるでしょう。
指定工事店制度を設けているかどうかはハウスメーカーのホームページで確認できるのでチェックしてみましょう。
営業担当者の人柄やスキルを確かめる
住宅会社選びで最も重要なのが、営業担当者の人柄やスキルです。
住宅会社を気に入っても、担当者と話が合わなかったり要望を汲み取ってもらえないなどの理由で契約を見送るケースも多いです。
知識が豊富で、お客様目線で考えてくれる担当者は自分で見極める必要があります。
提案力・対応力に優れ、自社のメリットだけでなくデメリットも説明してくれるような栄養担当者が望ましいでしょう。
もし営業担当者を見極められるか不安に思う方は、紹介制度を利用するという方法もあります。紹介制度を利用し、知り合いに紹介してもらうことで優秀な営業を担当してくれます。
ただし、どのメーカーでも紹介制度を設けているわけではありません。
紹介制度があるかどうかは、住宅会社のホームページを確認してみましょう。
住宅購入の住宅ローンの不安を軽減する方法
住宅購入時に大半の人が不安に思う住宅ローンの不安を軽減する方法を紹介します。
- ローン返済のシミュレーションをする
- お金のプロに相談する
- 貯蓄の目標額になったら住宅購入すると決める
3つの方法について見ていきましょう。
ローン返済のシミュレーションをする
ローン返済に不安を感じるのであれば、詳細な返済シミュレーションをしてみましょう。
仕事と収入が順調な時だけでなく、リストラや収入が減った時のシミュレーション、病気や怪我で休職しなければならなくなった時のシミュレーション、金利が上がった時のシミュレーションなど、様々な場面を想定してシミュレーションを行い、その結果を確かめることが大切です。
また、ローン返済が苦しい場合になったときでも返済を続けるためにどうしたら良いか、具体的な対策も検討してみると良いでしょう。
お金に関する知識も身につけることで、理論的に自分を納得させられます。
お金のプロに相談する
お金に関して勉強することで少しでもお金に対する不安を解消することができます。
ファイナンシャルプランナーなど、お金に詳しいプロに相談してみるのもおすすめです。
自分の収入でどのくらいのローン返済計画が適切かなど、様々なアドバイスがもらえるでしょう。
貯蓄の目標額になったら住宅購入すると決める
無理のないローン返済計画を立てたいなら、住宅ローンの額から逆算して、頭金の目標金額を設定するのも良いでしょう。
コツコツと貯蓄を続けて、貯蓄が目標金額に達成したら住宅を購入すると決めるという方法もあります。
目標が決まっていると貯金もしやすいですし、しっかりと自分がお金を貯めたという自信が住宅購入を後押ししてくれるに違いありません。
まとめ
住宅購入で不安に思うことをランキング形式で紹介しました。
住宅を購入することは、誰しも不安に思うことです。しかし、それは住宅購入に関する知識やお金に関する知識が乏しいからという理由もあります。
住宅を購入すると決めたら、土地のことや住宅のこと、ローンのことなどをしっかりと学び、不安要素を一つずつ解消していくようにしましょう。
これまで解説したことも参考にし、住宅購入で活用してみてくださいね。