【平屋の注文住宅】間取りやデザイン住まいのポイントも解説‼

「住宅購入を検討していたら、最近では平屋住宅も人気と知ったけどなぜ?」
「平屋住宅はどのような人や土地に向いているの?」
「平屋注文住宅づくりのポイントや注意点を知りたい」
2階建て住宅が多いなか、平屋住宅を建てるのには、どのようなメリットがあるのでしょうか。そこで本記事では、平屋住宅の基礎知識からメリット・デメリットなどを詳しく解説します。また、平屋注文住宅を建てる際の設計ポイントや施工会社選びも紹介するため、参考にしてみてください。
平屋の注文住宅とは?
「住宅購入を検討していると、平家住宅という言葉を耳にするけれど、具体的にどのような家を指すの?」と思っている方も多いのではないでしょうか。そこで、まずは平家住宅がどのようなものか詳しく解説します。平家住宅の基本を把握して、自分たちの家づくりに向いているかどうかを検討してみましょう。
平屋住宅の基本概念と歴史
一般的な戸建住宅は、2階建てのものが多い傾向にあります。一方で平屋住宅は、1階建ての住宅でリビングや寝室、浴室などのすべての生活空間が同じフロアにある住まいです。
なお、現在は2階建ての戸建住宅が多くみられますが、かつての日本では平屋の住まいが主流でした。実際に現存する伝統的な和風建築にも平屋が多くあります。平家が主流であったなか、戦後の住宅不足や生活様式の変化によって、集合住宅や二階建て住宅が増えました。
しかし、近年ではライフスタイルの多様化やバリアフリー住宅の需要の高まりなどにより、平家住宅にも再び注目が集まっています。これまでの平家住宅の良さを残しながらも、現代的なデザインを取り入れた平屋住宅が多く建築されています。
近年の平屋注文住宅の人気の理由
平家住宅と2階建て住宅、それぞれの特徴には以下のようなことが挙げられます。
【平家住宅の特徴】
・生活導線がコンパクトにまとめられている
・階段がなく、バリアフリー設計にしやすい
・地震に強い
など
【2階建て住宅の特徴】
・狭い土地にも建てられる
・部屋数を増やせるためプライベート空間を確保しやすい
・高さを活かして日当たりや風通しを確保できる
など
上記の特徴から平家住宅は、高齢者や小さな子どものいる家族に人気を集めています。また、耐震性の高さを求める方も平家住宅を検討する傾向にあります。
平屋注文住宅のデザインの種類
1階建ての住宅を平屋住宅といいますが、この平屋住宅にはいくつかの種類があります。
■I字型
平屋住宅でもオーソドックスなデザインであるI字型は、シンプルな長方形の住宅です。家全体が一直線であるため、見通しがよく動線もコンパクトにまとめやすいでしょう。一方で見通しが良く、奥行きを出しにくいため、狭く感じる可能性があります。
■ロの字型
ロの字型もI字型と並び、オーソドックスで人気のデザインです。ただし、I字型とは異なり建物が正方形型で、中心に中庭が配置されたデザインであることが特徴です。お家の中心に緑があり、庭を眺められる大きな窓からは光も差し込みます。
中心に庭があることでそれを中心に部屋を確保できるため、プライバシー性も確保できるでしょう。しかし、ロの字型の家で十分な広さや部屋数が必要な場合は、ある程度広さのある土地が必要です。
■コの字型
ロの字型同様、中庭のあるデザインのコの字型は、中庭をコの字で囲むデザインです。3面家に囲まれた庭があるため、プライベート感のある庭で子どもの水遊びをしたり、バーベキューを楽しんだりできるでしょう。
ただし、壁の面積が増えるため、外壁塗装などのメンテナンスに通常よりも費用がかかってしまう恐れがあります。
■L字型
建物がL地肩に配置されているL字型住宅も、中央部分に中庭を設置することが可能です。また、中庭を設けてもロの字型やコの字型ほど土地面積を必要としないのも特徴です。
また、L字型の角を利用してリビングと家族それぞれの部屋を分けることにより、プライベート空間づくりもできるでしょう。
注文住宅での平屋の特徴
平家を注文住宅で建てる場合、ここまでに紹介した特徴などを自分たちのライフスタイルに合わせながら設計を検討できます。一例は以下の通りです。
■ライフスタイルに合わせた家事動線づくり
家族構成や人数によって生活スタイルはさまざまです。ゆったりくつろげるリビングを中心に配置する間取りや、家事がしやすいキッチン中心の間取りづくりなどが自由に考えられます。
■将来のことを考えたバリアフリー設計
住宅購入をする場合、多くの方がその家に長く住むことになるでしょう。そのため、階段のない平屋住宅の特徴をさらに活かして、段差のないバリアフリー設計を検討するのも人気です。
また、自分たちが高齢になった時だけでなく、小さな子どもがいる場合や両親と暮らすことになった際にもバリアフリーにしておくと安心です。
■光を多く取り込める間取りや設計
平屋は2階建て住宅とは異なり、建物の高さを確保するのが難しい一方で、全ての部屋を外に面する設計にしたり、中庭からの光を取り入れた設計にしたりするなどの工夫で、光を多く取り込むことも可能です。
平屋注文住宅に向いている土地条件
平家を検討する際には、自分たちのライフスタイルだけでなく、家を建てる土地の条件も重要なポイントです。建築予定の土地が、次の条件に当てはまるかチェックしてみてください。
■広さ
先述の通り平屋住宅は、ワンフロアにすべての生活空間が集まります。そのため、十分な広さを確保するには、2階建て住宅よりも広い土地が必要になります。
十分な広さは、家族構成や人数、ライフスタイルによって異なります。目安として一般的に30坪の平屋であれば40〜100坪程度、40坪の平屋であれば50〜130坪程度の土地が必要になるでしょう。
■周辺環境
平家住宅は、2階建て住宅に比べて建物の高さを確保できません。そのため、日当たりを確保するためには、周辺にマンションやビルなど高さのある建物が建っている土地は十分な日当たりを確保できない可能性があります。また、交通量の多い場所では、プライバシーが十分に確保できない恐れもあります。
そのため、平家には郊外の周辺に高さのある建物のない比較的広い土地が適していると考えられるでしょう。
平屋注文住宅を建てるメリット
平家住宅の基本知識や特徴、適している土地について紹介しましたが、平家住宅を建てるメリットについてもう少し詳しく解説しましょう。
バリアフリーで暮らしやすさを実現
平家住宅は1階のみで構成されるため、階段が必要ありません。そのため、高齢者の身体への負担を軽減したり、小さな子どもの事故防止対策になったりします。バリアフリーと聞くと、高齢者向けのように感じますが、このように小さな子どもの安全確保にも役立つため、バリアフリー設計は広い世代におすすめです。
動線の確保で生活効率の向上
生活空間がワンフロアに集まっているため、料理や洗濯、洗濯物干しなどの家事がコンパクトな移動範囲に収められます。キッチンを拠点として、洗面所やお風呂に移動しやすくしておけば、家事のために廊下を行き来する手間が軽減するでしょう。些細なことのように感じますが、このひと工夫が毎日の家事の負担に大きく関わると感じる方も多くいます。
メンテナンスの容易さ
住宅は設備だけでなく、住宅本体も日々劣化していくため、購入した後も定期的なメンテナンスが必要です。例えば、雨漏り対策・防水機能や美観の維持のためには外壁塗装を10〜15年に一度行う必要があります。
この工事では、高いところの作業のために足場を組みますが、平屋住宅であれば2階建て住宅と比較して足場に必要な資材や作業時間を抑えられるため、コストカットができます。また、建物の高さがない分、自身での定期的な点検もしやすいでしょう。
エネルギー効率の向上
平屋住宅はワンフロアであるため、階段がなく、2階建ての住宅と比較して暖房や冷房の効率的な稼働ができます。さらに、冬場は床暖房を設置することにより、効率的に室内を温められるでしょう。日当たりを良くするために窓を大きく取る場合は、目的に合わせて断熱や遮熱性に優れたものを選ぶのがおすすめです。
また、太陽光発電を導入する場合、一般的に平屋住宅は2階建て住宅よりも屋根が広く設置できる太陽光パネルも多くなります。そのため、日当たりの確保さえできれば発電量を通常よりも多くできる可能性もあるでしょう。
平屋注文住宅のデメリット
平屋住宅には多くのメリットがある一方で、デメリットも存在します。どのようなデメリットがあるのかを事前に理解しておけば、その問題をクリアできる設計を取り入れることもできるため、デメリットもきちんと把握しておきましょう。
プライバシー確保の課題
平屋住宅は1階のみかつ、デザインによってはすべての部屋が外に面した設計になります。寝室などプライベートを確保したい部屋にとってはデメリットになってしまう場合もあるでしょう。対策として車道や歩道に面している場所には、目隠しになる柵の設置や樹木を植えるなどの工夫を取り入れるようにしてください。
また、生活空間が1階にあるため、1階にある部屋数が多い分窓も増えます。侵入口が多いということは、防犯面の不安を感じる場合もあるでしょう。そのため、防犯カメラの設置や防犯ガラスを用いた窓などを検討すると安心です。
土地面積の確保が必要
2階建て住宅と同じ部屋数が必要な場合、平屋住宅の方が土地の面積を多く必要とします。そのため、注文住宅では所有している土地に建設するケースを除き、土地の購入が必要になりますが、通常よりも広い土地を探さなければいけません。
また、平屋住宅では建物の敷地面積が広くなるため、基礎工事の範囲も広くなります。また、屋根の面積も広くなるため、この分の工事費用や資材費用が戸建住宅の相場より高くなる可能性があるのも把握しておく必要があるでしょう。
予算に限りがある場合は、平屋住宅を建てるのに十分な土地を購入するにあたり、当初の想定よりも土地価格の安い郊外に土地を購入する必要がある可能性もあることを把握しておきましょう。
景観の選択肢が限られる可能性
日当たりが十分に確保でき、プライバシーやセキュリティ面も安心できる平屋住宅を建てるためには、周りに高い建物がなく、人通りのあまりないエリアに家を建てることを検討する必要があります。
また、プライバシーやセキュリティ対策のために外側に面する窓には目隠しを設置する必要もあるでしょう。また、1階しかない分高いところからの景色も手に入りません。そのため、外の眺めを重視したい方にとっては満足のいく家にならない可能性もあります。
しかしデザインによっては、中庭を設けられるため、庭の緑やデザインにこだわって、眺めの良い環境づくりをしてもよいでしょう。
平屋注文住宅の設計ポイント
平家住宅が自分たちの暮らしにあっている場合は、平家住宅の検討がおすすめです。そのなかでも自由な設計が可能な注文住宅は、暮らす人のイメージや生活に寄り添う間取りや設備の導入が可能です。
平屋住宅を検討する場合は、下記を参考に注文住宅の検討をしてみてはいかがでしょうか。
注文住宅とは?
注文住宅は、土地選びからお家の設計(間取り・外観や内観のデザイン・設備・使用する素材など)を希望やイメージに合わせて自由に設計できる住宅のことです。
そのため、平屋住宅の良さを活かしたバリアフリー設計の家や、ライフスタイルに合わせた家事動線を考えた家、将来のライフスタイルや住む人の変化に合わせたお家づくりが可能です。近年では、暮らしやすさに加えて趣味の部屋、在宅ワークの普及に合わせた書斎やワークスペース、リビングに子どもの宿題ができる場所を確保した家なども人気です。
なお、住宅購入では注文住宅のほかに、すでに建築されている家を買う建売住宅(分譲住宅)もあります。
注文住宅のメリット・デメリット
自由な設計ができる注文住宅のメリットとデメリットについて解説します。
【注文住宅のメリット】
■自由な設計
注文住宅であれば、土地選びから間取りの細かな部分まで、購入者の希望に寄り添った家づくりが可能です。また、デザインはナチュラルやリゾートテイストなど好みのテーマを持って統一したものにすると、おしゃれな家づくりができるでしょう。
■予算に応じた設備や資材選び
家づくりに使用する設備や資材の種類は幅広く、価格にも大きな幅があります。また、予算や希望に合わせてお金をかける部分とかけない部分を自分たちの裁量に合わせて調整できるのも注文住宅ならではのポイントです。
【注文住宅のデメリット】
■費用が高くなる傾向にある
自由に設計ができる分、設計費用もかかります。便利な設備なども導入したくなりがちなため、全てを組み込んでいくと、予算を大幅に超えてしまうでしょう。また、複雑なデザインや構造になる場合は、建築費用がかさむ可能性もあります。
■引き渡しまでに時間がかかる
注文住宅を建てるには、所有地に建てるケースを除き、土地選びからスタートします。土地が決まったら、設計のために何度も打ち合わせをしながら、家づくりを進めていきます。そのため、引き渡しまでに半年〜1年かかるのが一般的です。なかには、それ以上かかるケースもあるため、余裕を持って進める必要があるでしょう。
平屋注文住宅の設計ポイント
注文住宅のメリットを把握したうえで、平屋注文住宅を購入する際には、次の設計ポイントも取り入れて検討してみるようにしましょう。
開放感を活かした間取りの工夫
平屋住宅ならではの開放感を活かすには、次の方法があります。
■勾配天井(傾斜天井)を取り入れる
勾配天井とは、傾斜を持たせた天井面のことです。天井高を高く見せられるだけでなく、そのスペースを活かして、屋根裏部屋をつくることもでき、収納スペースを多く取り入れたいケースにもおすすめの工夫ポイントです。
■中庭を設ける
ロの字型やコの字型のデザインにして中庭を取り入れるのも、平屋住宅ならではの開放感を演出できるポイントです。光や風を取り入れられるだけでなく、生活のなかに自然を取り入れられるため、リラックス効果も期待できるでしょう。
■中央にリビング(LDK)を配置する
家の中央にリビング(LDK)を配置して、それぞれの部屋が放射線状にあるような間取りをつくると、家族が自然と集まる家になるでしょう。また、中央にリビングを配置し、廊下をなくす設計にすれば、部屋を広く取れるため、開放感も生まれます。
外観デザインと環境の調和
一般的に平屋住宅は、周囲に建物が少なく広さのある土地に建てられることが多い傾向にあります。また、建物自体も高さがないため、2階建て住宅と比べて周囲に自然があればそれらと調和しやすいデザインでもあります。
さらに家の周辺に植物を植えたり、外壁に使用する素材や色を自然と調和しやすいものにしたりするとよいでしょう。
太陽光を活かしたエネルギー設計
平屋住宅は、ワンフロアに生活空間を納めるデザインのため、敷地面積が広くなる傾向にあります。そのため、それに伴い屋根も同じ部屋数の2階建て住宅より大きくなります。
屋根が広いということはそれだけ太陽光パネルを設置できる広さが確保できるでしょう。また、周りに高さのある建物がない場所を選べば日光を取り入れやすいため、効率よく太陽光発電を取り入れられます。
また、光を取り入れるために窓を大きくしたり、窓の数を増やした設計にしている場合は、風通しの良さも配慮した窓の設置をしたりするのがおすすめです。ただし、窓が大きい分、夏は熱がこもりやすかったり、冬は寒い空気が入り込みやすくなったりするため、断熱・遮熱に優れた窓を選ぶようにしましょう。
このような工夫で、太陽光を取り入れるだけでなく、省エネにもつながる暮らしの実現が可能になります。
平屋注文住宅の施工について
最後にこれから平屋注文住宅の購入を進めていく方のために、平屋注文住宅づくりのプロセスや施工会社の選び方、注意事項などを紹介します。
計画から施工までの流れ
注文住宅の建築計画や施工の流れは、2階建て住宅と基本的には同じです。
まずは、住宅購入の予算決めをするのが重要です。予算を決めなかったり、曖昧な理由で予算を決めたりすると、理想の家づくりができなくなるだけでなく、今後の住宅ローン返済が家計を圧迫する恐れがあります。
予算を決めたら、施工会社選びのための情報収集をしましょう。情報収集する際は、どのようなイメージの家を建てたいのかを明確にしておくと絞り込みがしやすくなります。いくつか候補を縛り込めたら、問い合わせをして直接話を聴きに行き、最終的に依頼する施工会社を決定しましょう。
希望やイメージ、予算を伝えて何度か施工会社と打ち合わせをして設計プランを建てていきます。計画を進めていると、さまざまなものが魅力的に感じられるため、すべてを取り入れると知らず識らずのうちに予算オーバーになっていることも少なくありません。予算を念頭において、お金をかけたいものの順位を決めておくようにしましょう。
計画が大方まとまったら、いよいよ契約を進めます。住宅ローンを組む場合は、並行して審査や手続きを進めましょう。
契約が無事に締結されたら、工事着工です。平屋住宅の建築期間は、ケースによって差がありますが5〜7ヶ月くらいが目安です。工事が無事に終わったら、問題がないかチェックして、引き渡しになります。
信頼できる施工会社の選び方
平屋注文住宅に限らず、理想の注文住宅を建てる際には、施工会社選びが重要なポイントになります。実績豊富なだけでなく、施工事例を確認して、自分たちが求めているデザインや家づくりのこだわりとなるべく近い実例のある施工会社を選ぶようにするとよいでしょう。
例えば、自分たちが求めているお家のイメージが木材を豊富に使用したナチュラルなデザインなのに対して、ホテルライクなイメージの家の実績が豊富な施工会社では、希望のデザインをお願いすることも可能ですが、実績がなくイメージに近いものが出来上がらない。という問題が起こる可能性もあります。
また、平屋注文住宅を建てる場合は、平屋のデザインや設計の実績が多い施工会社を選ぶのも大切です。平屋ならではの良さをきちんと理解したうえで、依頼者の希望やイメージに寄り添った提案をしてくれるでしょう。
施工に関わる注意ポイント
平屋注文住宅をつくる際には、次のポイントに注意して計画・設計・施工をしていくようにしましょう。
■プライバシーの確保や防犯対策も考える
先にも解説の通り、全ての生活空間がワンフロアに収まっており、光を取り込むために窓を大きくするため、プライバシーや防犯面が不安になる可能性があります。間取りの配置の工夫や、目隠しの設置などで対策してください。
■採光と風通しの確保を考慮した設計をする
建物の高さが低いため、光の確保が難しい傾向にあります。特に北側や奥の部屋は日当たりが悪くなる可能性があるため、効果的に窓を取り入れるなどして対策しましょう。
■設計の際に収納スペースづくりを忘れないようにする
平屋住宅は2階建て住宅と比較して、床面積が狭くなりがちなため、収納スペースがたりなくなる可能性があります。デッドスペースを有効活用できるような設計を考えましょう。
■音漏れに配慮した設計や素材選びをする
平屋住宅は音漏れがしやすい傾向にあります。外壁に防音性のあるものを取り入れたり、防音対策のためには廊下を取り入れたりするのもおすすめです。
施工後のメンテナンス
住宅は、外壁塗装や屋根塗装を定期的に実施してメンテナンスしていく必要があります。平屋住宅は、2階建て住宅と比較して高さがないため、メンテナンス工事の際の足場組みが簡易的にできるため、工事費用の一部である足場代が安くなります。しかし、屋根が大きな分塗装の施工代や塗料代は高くなるでしょう。
また、住宅のタイプに関係なく、メンテナンス費用は高額になるため、計画的に費用を確保しておくのがおすすめです。
まとめ
平屋住宅の基本からメリット・デメリットなどの基礎知識から平屋注文住宅づくりで押さえておくべきポイントなどを解説しました。
平屋住宅は、バリアフリー設計で小さな子どもから高齢者まで幅広い年代にとって住みやすい住宅です。また、家事動線をコンパクトにまとめて毎日の家事をラクにしたり、家族が自然に集まるリビングを中心にした家づくりが実現します。
十分な広さや部屋数を確保するためには、2階建て住宅よりも広い土地が必要になり、生活空間がすべてワンフロアに集まるため、プライバシーの確保や防犯対策にも気遣った設計をして、理想の住まいを手に入れましょう。